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日経記事;『ビジネス向けSNS「リンクトイン」、マイクロソフトが買収 2.7兆円で』に関する考察

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皆様、
おはようございます。
グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。

6月14日付の日経新聞に、『ビジネス向けSNS「リンクトイン」、マイクロソフトが買収 2.7兆円で』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『米マイクロソフトは13日、ビジネス向け交流サイト(SNS)大手の米リンクトインを262億ドル(約2兆7800億円)で買収すると発表した。マイクロソフトにとって過去最大の買収となる。世界で4億人以上の会員を持つリンクトインを傘下に収めることで、「オフィス365」を中心とするクラウド事業の拡大につなげる。

マイクロソフトはリンクトインの株式を1株196ドルの現金で買い取る。10日の終値に50%のプレミアムを上乗せした水準。買収手続きは1年以内に完了する見通し。

リンクトインのブランドやサービスは維持する。同社のジェフ・ウェイナー最高経営責任者(CEO)も続投する。

マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは声明で「リンクトインは世界中のビジネスプロフェッショナルをつなぐ素晴らしい事業を築いた。一緒になることでその成長を加速するだけでなく、『オフィス365』や『ダイナミクス』事業も拡大できる」と述べた。

パソコン市場で圧倒的な強さを持つマイクロソフトの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」は、スマートフォン(スマホ)などモバイル端末向けでは米グーグルや米アップルに大きく水をあけられている。2014年にCEOに就任したナデラ氏はクラウドサービスを軸とした事業構造への転換を進めている。世界のビジネスパーソンが利用するリンクトインを取り込むことで、マイクロソフトのクラウドサービスの利用者も広げていく考えだ。

リンクトインはリード・ホフマン会長らが02年に創業。今年3月末時点の登録会員数は4億3300万人だ。1~3月期の売上高は前年同期比35%増の8億6000万ドル。販促費などがかさみ、最終損益は4500万ドルの赤字(前年同期は4200万ドルの赤字)だった。』


インターネットやIT業界は、いつも激しい競争を行っています。とくに、米大手ITベンダー間の競争は、世界市場で収益拡大やシェア拡大のために、日々競争力を高める努力が続けられています。

マイクロソフトは、パソコン業界の覇者です。OSのWindowsとアプリケーションソフトのOfficeは、事実上世界市場でデファクトスタンダードになっています。

しかし、マイクロソフトは、スマートフォンやタブレット端末の分野では、アップルやグーグルに大きな差をつけられており、その差を埋めるのは、競合他社が致命的な失敗を行わない限りほとんど困難な状況です。

マイクロソフトの現CEOは、その不利な状況を認めて、パソコンの次の収益源として、クラウドサービスや人工知能の応用分野開拓を進めています。

マイクロソフトのクラウドサービス事業は、一定の成果をあげており、事業も伸びています。しかし、この分野には、巨大な強敵であるアマゾンがいます。

アマゾンのクラウドサービス事業であるAWSは、料金の安さと使い勝手の良さから、欧米日の市場でまんべんなく顧客獲得ができています。

私の支援先企業や知っている中小企業の多くが、自社でサーバーを持つことは止めて、AWSのようなクラウドサービスを利用しつつあります。

もちろん、AWSやマイクロソフトのクラウドサービスを使うには、一定程度の難易度があります。しかし、サーバーやサーバー管理者を自社にもたないで済む手軽さや、増え続けるデータ容量に柔軟に対応でき、かつ一定程度のセキュリティ対策を実現できるクラウドサービスは、ユーザー企業に魅力あるものになっています。

マイクロソフトが事業収益拡大を実現するには、IoT、人工知能を取り込んだクラウドサービス事業の強化・拡大が現時点では必要不可欠になっています。

アマゾンのAWSと差別化・差異する方法の一つとして、ビジネス分野でデファクトスタンダードになっているOfficeアプリソフトをてこにしていくやり方があります。現に、「オフィス365」はクラウドサービスのメニューの中で、数多く使われています。

今回、本日の記事によると、マイクロソフトはビジネス向け交流サイトであるLinkedin(リンクトイン)を買収するようです。

私もリンクトインを自分のビジネス用途に活用しています。私の支援先企業のために、提携先の確保、海外代理店の確保、海外販売会社の確保などのために、リンクトインで情報発信して、協力を要請することを行っています。

逆に、国内の関連企業を海外の仲間に紹介することも行っています。リンクトインは、フェースブックのビジネス版です。

マイクロソフトは、リンクトインを子会社にして、そのサービスと「オフィス365」などのクラウドサービスをつなげることで当該事業の拡大・強化を実現しようとしています。

マイクロソフトとリンクトインの連携・協業が、クラウドサービス事業でどのような展開をみせるか、当分の間注目していきます。

両社の提携が顧客企業に大きなメリットを提供できるのであれば、マイクロソフトのクラウドサービス事業強化に貢献します。

よろしくお願いいたします。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 山本 雅暁

 

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