日経新聞のコラムよりー
「『部活』という言い方は意外に新しいようだ。 部活動、クラブ活動がいつの間にかブカツになった。
言葉の広がりと相まって、部活はどこの学校でも運動部を中心に、早朝や放課後はもとより日が落ちても練習。 さらに土日も夏休みも冬休みも。。。という具合で、生徒にも顧問教員へも負担は相当に重い。
血のにじむような努力を重ね、試合に勝つことは子供にも教師にも親にも宝物であり、教育効果は絶大だろう。 とはいえ弊害もまた大きい現実から目を背けてはなるまい。 文部科学省も「休養日」推進の対策に乗り出した。
生徒は疲れ果て、先生たちの婚活も保活もままならないとあっては深刻な話ではないか。 就活の学生からも敬遠され、教育界は人材をどんどん逃がすことになりかねない。」
全く同感。
生徒たちが口にする「部活で忙しいので。。。」には常に胸に何かつかえたような気分悪さを感じていました。
なるほど、やはり日本式ちんぷんかんぷんな現象に子供たちが振り回されていたんですね。
スッとしました。
しかし。
この「部活」とやらの弊害、人材を逃すどころか、日本の子供たちをつぶしていると思います。
例えば運動部。
何年も同じスポーツをやり続け、それ以外は何も経験する暇すらない。
部活を休んで何かやろうとすると、「部活」から総攻撃を食らう。
そんな話をずいぶん聞きました。
そのスポーツに生まれつき秀で、将来それで奨学金をもらったり、オリンピックレベルを狙うのならまぁ理解の範囲です。
が。
ただ中学・高校の「部活」レベルからは決して出ることのない技量の子供たちが、毎日「部活」にすべてを捧げる。
なんじゃこれは?と不思議で仕方がありませんでした。
3月にカナダに留学した生徒は、この3ヶ月でなんと!すでに4種類の運動「部活」を経験。
楽しい自分のペースの「部活」です。
日本の異常さが改めて見えてしまいました。
さて、日本の「部活」。
「部活」を一生懸命にやらないと周りから認められない、な〜んて妙な心理的抑圧があるようですね。
「部活」に属さない中学・高校生活は「仲間はずれ」と同意語なのかなとも思えます。
「『部活』で忙しいので。。。」という言い訳をするときの生徒の顔は、妙に傲慢なんです。
「みんながやる『部活』に属している自分」に酔っているような。
「属すること」大好き日本的心理にはまってるんでしょうかね。
かなりおかしい現象だと感じていました。
長い間、日本の子供たちに英語の自由な独立思考、個人思考を教えて来ました。
この思考法が出来ると同時に英語を理解し始めるからです。
しかし。
長年何をやって来たんだろうと思うほど、空回りすることだらけでした。
英語の考え方に興味を持ち、クリティカル・シンキングがわかりかけた生徒たちが
「『部活』で忙しいので。。。」と、日本の思考法に戻って行きます。
一生懸命英語で考え始めた生徒たちなのに
「『部活』で忙しいので。。。」と親たちが日本の思考法に引き戻して行きます。
「部活」?
要するに自分で動機づけするだけの強さがないか、親の言いなりなのか、だろうなと思ってました。
ま、そんなもんかと。
しかし。
このコラムを読んだ今「部活」というものの正体を見た気がします。
なるほど。
Nothing I can do for Japanese kids locked into 「部活」mentality.
このコラムの執筆専門家
- 大澤 眞知子
- (カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)
- Super World Club 代表
カナダにいらっしゃい!
カナダ 在住。パンデミック後のNew Normal 留学をサポート。変わってしまった留学への強力な準備として UX English主催。[Essay Basics] [Critical Thinking] など。カナダから日本に向けての本格的オンライン留学準備レッスン・カナダクラブ運営。
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