借手に付いて回るというタイプのローンの事です。このリコースローンは一度失敗したら二度と借りれない等と言われており、再チャレンジを困難にするスキームです。ただ、その代わり審査が厳格で貸し倒れが少ないというメリットがあります。これは貸す方にとっても借りる方にとっても良いこと
でしょう。
アメリカのサブプライムローン他問題の起こっているローンは反対に多くがノンリコースローンでありました。その為借りるのは楽ですし、借りる方の責任感は希薄になりますが、失敗してもまたやり直しが効くという意味では良い点もあります。ノンリコースは貸手に大きな責任を負わせるスキームで借手の責任が問われないのが特徴です。その代わりノンリコースローンの方が物的担保のみで人的担保を取っていないので貸す方はリスクが高くなります。いきおい金利はリコースローンよりも高くなります。(ただ、それも証券化して投資家に転売してしまえばリスクを外せるという意味で貸し手もいい加減になったのが今回の問題点の出発ではありましたが…)
日本の不動産投資ローンの場合証券化を前提にしていない場合にノンリコースローンを出すのを金融機関は嫌がります。当然と言えば当然ですが本人がリスクを取る気が無いのに貸すというのは抵抗感があるのは分かります。また、日本のリコースローンの場合には人的担保として連帯保証人を取り
ます。団信(団体信用生命保険)は借入金額の1億までというケースが多く、ある程度の金額の不動産投資においては連帯保証人が確保出来る事が非常に重要になります。
私達が見ていて不動産投資ローンを取るのに成功するタイプの方は家族の合意を得れている方です。奥様や親に対して日頃から根回しをして置き、いざという時に黙って心配しながらもハンコを押してくれる状態にしなければならないのです。その際見ていると家族仲が良い方が多くの場合良い物件を購入されて「次もお願いします。」となっています。不動産投資のローンを上手に得るには身内を味方に付ける事がまずは一番の近道になります。それには日頃のコミュニケーションですね。(奥様と一緒に物件を見に来られる方とか、会社に来られる方は今のところ殆ど成功されてます。)
このコラムの執筆専門家
- 向井 啓和
- (東京都 / 不動産業)
- みなとアセットマネジメント株式会社
みなとアセットマネジメントの向井啓和 不動産投資のプロ
東京圏の資産価値が下がりにくい高収益物件の一棟買いなら弊社にお任せください。資金計画から損害保険まで一貫した不動産投資アドバイスを行います。また、金融機関出身の向井啓和の経験を活かし銀行からの投資用ローン融資提供します。フルローン相談
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