カンナ・プロジェクト初めての方に - 婚活全般 - 専門家プロファイル

橘 凛保
社団法人橘流恕学アカデミー 理事長 講師
東京都
マナー講師

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閲覧数順 2024年04月18日更新

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カンナ・プロジェクト初めての方に

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講習
 Canna-Project since 2004 by R・Tachibana
   


原爆にも負けないで生きる勇気
生きて伝えることを教えてくれた花がありました
真っ赤なカンナという花です
花言葉は「堅実な未来」です

1945年9月上旬松本栄一記者が広島で被爆した建物の写真を撮る任務の中
「75年は草木は生えない」と聞いていた瓦礫の焦土の中で見つけた花に
思わずシャッターを切らずにはいられなかったという
1枚のカンナの白黒写真




ここから始まる奇跡の壮大なストーリーが『カンナ・プロジェクト』です






そこは爆心地820m地点
真っ赤なカンナが咲いていた
後に出版の「母と子で見る原爆を撮った男たち」草の根出版社1987.8.6出版P176に記載あり




2004年9月橘凛保が資料館を訪れる
日本人として60年の節目の年までに必ず訪ねなければならない
そんな想いで見学した
悲惨な展示の数々に思わず当時の広島にタイムスリップした
救いようのない中でどうすることもできない虚しさから彷徨ううちに
最後の展示の前にたどり着く
壁一面の大きなカンナの写真だった
橘はこのカンナに救ってもらった
「もう大丈夫」そう安堵した
「絶望の中にも希望はある」
いいえ 絶望の渕にあればこそ希望が存在するのかもしれない

橘の仕事は大学講師
「恕」の精神を伝えている
「恕(じょ)」とは孔子のことばであるがほとんど知られていない
漢字すら読める人は少ない
孔子の弟子が
「先生のようにたくさんのことができない。人生でただひとつこれだけはしなければならないのはなんですか?」と尋ねる
孔子は「それは恕ではないだろうか。己の欲せざる所人に施す事勿れ」

橘は祖母からこの言葉を学んだ
この精神を学生たちに伝え ビジネスの世界では「マナー講師」として伝えてきた
「恕」は「ゆるす」とも読む
受け入れると紐解いている
相手を受け入れるにはまず自分を受け入れなくてはならない
文化も同じである
自国の文化を知り 受け入れてこそ相手の文化も尊重できる
そしてお互いに想いを馳せ合うことと紐解いている
辞書では「思いやり」と書いてあります
お互いに想いを馳せ合うにはそこに媒体があると判り易い
橘はカンナとの出遇いは「恕」の実践活動ではないかと感じている




2005年 広島でカンナの話をする機会をいただいた
驚いたことにカンナが咲いた事実も
資料館に写真があることも知らないことが判明してしまう
『知らないのなら、知らせれば良い』そう思い自費で広島に通伊12年
子どもたちがカンナの花自体見たことがないと言う
カンナを咲かせて球根をバトンに
世界中に想いを馳せ合える子どもたちを育てることを想いつく
名付けて『カンナ・プロジェクト』
広島で子どもたちが咲かせたカンナの球根を株分けしてリレーする




バトンをつないだ子どもたち同士が
お互いに株分けした繋がりのあるカンナの花を育てることから
その苦労も分かち合い花を咲かせたよとこびを分かち合う
何よりも「相手を思い出す」であろう
「今頃どうしているだろう」
そんな想いは 万が一その子どもたちが災難に見舞われるようなことが起きたら
きっと放ってはいられないだろう

例えば戦争で爆弾が落とされると判ったとき
黙ってはいられないだろう
それがカンナを媒体にバトンをつなぐ意味なのです




現在は全国26都道府県にバトンは繋がりました
被災地へのリレーには子どもたちの想いも深くなりました






志賀県のわんぱく男子5年生が自ら校長先生に繋ぎ学校につないだ





東京の5年生の女の子は校長先生に繋ぎ学校に繋ぎ
さらにタンザニアにまでもつないだ




「アメリカにつないでほしい!」そう提案したのは広島の6年生の女の子
こうして世界13カ国でカンナのバトンはつながった





地図で国をさがしどんな国か調べてみる
きっと 相手の国の子どもたちも日本に想いを馳せていてくれているはずだ

こうして「小さな一歩」ではあるが
いつか地球上が真っ赤なカンナでいっぱいになり
真っ赤な絨毯を敷き詰めたようになった時
きっと平和は創れると信じている


原爆投下と言う悲惨な過去は
その絶望の淵に咲いてくれた真っ赤なカンナと言う希望をもたらした
過去は過去として正しく把握することが大事であります
しかし「過去を知ることは 未来を創るため」です
私たちは
「過去に留まるのではなく 未来と言う同じ方向を向いて
 となりの人の息づかいを想いやりながら
 共に前に進むことではないか」と子どもたちと話しています

真っ赤なカンナをバトンしながら
このように平和を作って行く
子どもたちの願いになりました

2020年 「草木が生えないと言われた75年」がいよいよ巡って来ます
真っ赤なカンナは希望の種をもたらしてくれてから75年
本当の花が咲くのはこの時なのではないでしょうか
75年は草木も生えないの本当の意味は
本当に核廃絶が実現、もしくはその方向へ世界が動くことだったのかもしれません

5月27日 広島にオバマ大統領が訪問されます
現職の大統領で広島訪問は初めてのことです
歴史的な大きな出来事です
資料館を見学されると思います






過去の実相をご覧になることは謝罪云々と言うことではなく
過去の事実をきちんと見ること・知ることだと思います

過去を見ること・知ること・紐解くことは何のためでしょうか

「未来を創るため」ではないでしょうか


カンナ・プロジェクトの子どもたちはカンナを育てながら
きっとそのことを感じてくれていると信じて伝えています






学年によってはそこまで理解できないかもしれませんが
みんな「世界が平和でありますように」と願いを込めて
カンナを育てバトンをつないでいます






その壮大なプロジェクトの始まりのカンナの写真が
間もなく資料館のリニューアルでなくなります
今 奇跡的にまだカンナの写真があるこのときに
アメリカ大統領オバマ氏が見学して下さる奇跡を
子どもたちも願っております





子どもたちの想いがどうかオバマ大統領に伝わりますように
心から祈ります






未来を創るのは子どもたちです
どうか 子どもたちが平和な未来を創ろうとしているこの小さな努力の根っこを
ノーベル平和賞受賞の現役のオバマアメリカ大統領にも
バトンできますことを願っております

最後に カンナに出遇い悲惨な過去に希望をくれ
あの資料館で助けてくれた真っ赤なカンナへのお礼にと書いた
カンナの物語の一節を残します


「ほら 私を見て下さい
 私は今日も咲いています
 あの日のたくさんの貴い命を頂いて
 萎れてなんていられません
 めそめそしてなんかいられません
 未来はあるのです
 ほら 私を見て下さい
 命は生きています
 命を繋いでいきましょう『堅実な未来』のために
 そして伝えていきましょう『大切な未来のために・・・』

       
         『広島似咲いた希望の花カンナ』2005年発表 橘凛保作



     

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