- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
昨年アビームコンサルティングに元花王の本間さんが移って驚きましたが、
昨日アクセンチュアがIMJの株式過半数取得予定というニュースが流れました。
アクセンチュア:https://www.accenture.com/jp-ja/company-news-releases-20160405
IMJ:http://www.imjp.co.jp/press/release/20160405.html
IMJと言えば、過去にデジタルハリウッド系列からCCC(一時期は博報堂も)系列になり、
今は独立企業だったウェブマーケティング業界の雄です。
私的には、ADOBEがOMUNITUREを買収とか、GoogleがUrchinを買収とか、NTTCOMがデジタルフォレストを買収とかと同じぐらい驚きました。
ただ、この流れは考えれば自然ですね。
コンサルティングというのは何らかの形で顧客企業のビジネスを成功させることが目的ですが、
ITインフラへの投資は必然になってきています。
元々ITインフラは情報システム部門が管轄することが多かったですが、
より予算が大きい営業やマーケティング部門がITに投資をするというケースは増えています。
CRMやSFAなどもその一つですし、ウェブのABテストや最適化もそうです。
データを集めて、そこから行動を起こし事業の成果をあげるという流れですね。
また、ウェブの運用は事業横断になります。
昔はウェブ担当者の大変なところは、権力がないのに各部署の利害を調整しないといけない(トップページに何を載せるかとか)ことでしたが、
ウェブの重要性が高まるにすれ、IR、採用、広報、サービス提供、顧客サポート、会員管理、EC、社内イントラなどなど様々な組織がウェブに絡んできて、ウェブの地位があがってきました。
サービス提供側からすると、ウェブマーケティングを抑えられるかどうかが、お客さんとのビジネスを左右することになってきたということです。
ウェブマーケティングを取り巻く環境は変化し、プレイヤーが増えました。
・アクセンチュアのようなコンサルティング会社
・電通や博報堂などの広告代理店
・ウェブ制作会社
・ネット専業の広告代理店
・ITインフラを中心とした会社
・印刷会社
・メディア会社
・プラットフォーム運営会社
・サーバーなどインフラの提供を中心とする会社
などなど。
デジタルなき広告戦略、ウェブなきプロモーション戦略、マーケティング思考のないIT投資などがなくなってくるので、
今までは重点を置いていなかった領域になだれ込んできています。
セキュリティ分野なんかもウェブに似ていると思います。
そこで、今回のような様々な合従連衡が起きる土台ができたんですね。
今後どのようになっていくんでしょうかね。
ウェブ解析士の受講者も最近は大きく変わってきていて、
今まで受けなかった層の受講が増えているのを感じます。
データを制するものが市場を制すといいますか、
ウェブ解析なしにビジネスが成り立たない時代がすぐそこに来ているのではないでしょうか?
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