- 沼田 順
- Office JUN 代表
- 兵庫県
- ファイナンシャルプランナー
対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
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銀行の中では数少ない、翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行ですが、3月は固定金利が全て上昇しました。
まず変動金利ですが、これは日銀が「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続していることや、日本の短期金融市場が安定しているため横ばいとなりました。変動金利の横ばいは、3月の他行の金利でも同様だと思います。
なお、ソニー銀行は返済額を5年間一定としその一定の金額の範囲内で、元本、利息の定期的な見直しを行う「5年ルール」や、5年後に返済額を見直す際に前回返済額の125%を上限とする「125%ルール」の不採用により、適用利率が急激に上昇した局面においては返済額が大幅に増える可能性があります。
ソニー銀行や新生銀行の変動金利を選択する際は、上記の仕組みの適用がないことをよく理解しておくことが大切です。
一方の固定金利ですが、中心となる固定10年は前月比0.078%上昇の0.865%、20年超の最長期間は前月比0.103%上昇の1.507%となっています。(新規で自己資金が10%以上の場合)
ソニー銀行の資金調達時期にあたる、2月下旬から3月上旬にかけては、長期金利が上昇基調で推移したことが要因と考えられます。
今後の見通しですが、変動金利はほぼ横ばいとして、長期固定金利の指標となる長期金利は、上昇しやすい展開となりそうです。
予想通りと言いますか、米のトランプ大統領の言動に、世界各国が振り回される事態となっています。政治経験のないトランプ大統領ですから、このような事態は想定していましたが、米に雇用をもたらし米経済を回復させる政策は粛々と進められています。
これを受けて、米の株価と長期金利が上昇し、日米金利差の拡大から円安が進行、日本も株高となり、長期金利も上昇しやすくなっています。
また、日銀は長期金利の誘導目標を0%にするとしていますが、現在の所、思惑通りに誘導出来ておらず、これが市場参加者の疑心暗鬼を生じ、一時長期金利が乱高下する事態も生じています。
これらの動向を総合的に勘案しますと、長期金利は低下よりも上昇しやすく、3月の他行の長期固定金利は、多少上昇するものと考えています。
ソニー銀行、住宅ローン金利
沼田 順(1級FP技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー)
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