外国のセミナーをそのままやってもいいんですか? - 特許・商標・著作権全般 - 専門家プロファイル

福永 正也
北摂国際特許事務所 代表弁理士
大阪府
弁理士

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対象:特許・商標・著作権

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外国のセミナーをそのままやってもいいんですか?

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良く聞きますよね。外国で受講した高額セミナーの内容を、「あなたにだけ教えます」というような売り文句で集客しているセミナー。主催者のブログなりを見ると、いかにも親しそうに、外人さんと肩を組んだ写真が。ただ、良く見れば、外人さんの目は、いかにも迷惑そう、というオチがあるにはあるのですが。

 

この場合、著作権者である外人さんの許諾を得ていれば何の問題もありません。特に米国は契約社会。さぞかし高額で契約されているんでしょう。両者のサインが入った契約書くらい、同時にアップしてほしいものです。

 

もし、何ら契約がなければ、そして単純に和訳しただけなら、限りなく黒に近い、と言わざるを得ません。

ここで、著作権違反は、刑事罰に問うこともできます。現行の法制度では、著作権者が「あいつ、侵害してる」と警察機関に申し出る必要があります。

だからなんでしょうね。高をくくってるんですよ。確認なんかできない=刑事罰を問われることはない、って。だから平気でパクった内容でセミナーを開催するんでしょう。

しかし、TPPが批准され、法改正が行われると、警察機関が「これ、やばいんじゃない」と判断すれば逮捕できるようになります。今まで、安全だと高をくくっていた連中、特に営業的にかなり稼ごうと値段設定することがほとんどですから、まず逃げることはできないでしょう。

ただ、これも、誰かから密告でもないと、警察はそういう行為が行われていることを知る術がありません。言い換えると、嫌われている人間ほど、告発されるということです。つまり、日ごろから高飛車で、多くの人間に嫌われているが、一部熱狂的ファンに支持されている。こういうモデルが一番危険という状況になるわけです。

アンチがいてこそ、一流の証。

こんなことを言ってる講師から順番に舞台から消えていく日が、もうそこまで来ています。

詳しいことは、こちらで勉強してください。

http://www.hoku-search.com/items/seminar

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