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就活塾と称して、何もわからない学生からお金を巻き上げるビジネスです。
はっきり言えば、これは年金受給者向けに流行っている貧困ビジネスと同レベル。
違いは、貧困ビジネスはヤクザがやるのに対して、就活塾はそれらしい会社や講師が行うということです。
どうやら街頭でアンケートをとり、無料セミナーに誘導して入塾するまで数時間拘束するという、昔のS価学会みたいなことをしているところもあるようです(私の父親はSの方で何度か騙し勧誘の被害にあいました。)
このビジネスが美味しいところは、試験の点数のようにはっきりした数値が出ないところです。
大学の予備校であれば、予備校に入る前と後で成績の違いは、試験の点数で簡単に比較できます。
でも、就職ではその判定基準がありませんし、公開してくれる企業は少ない。
だから塾に行って良くなったか判断できない。ところが、元々の実力で受かる就活生は一定数いますので、クレームになる確率はそんなに高くない。
ただ、塾の場合は攻略法などマニュアル化することが多く、面接官から見たらマニュアル勉強してきたなとばれることもあり、不利に働くこともある。
塾にお金を使うよりも、入りたい会社のことを勉強したり、インターンシップを使う方がよほど有益だと思います。
ただ、全て自主的にやることなので、それができない人は塾に行くのかも知れませんが。
偉そうなことを言うなと言われそうなので一応私の恥ずかしい就職活動を書いておきます。
京都大学大学院に在籍中に、前に在籍していた大学の教授から農業関係の法人を紹介されました。
紹介なので、就職は確定です。一年前に口約束だけで決まった話ですが、不況のあおりを受けて、2月に会社から突然就職を一年待ってくれという話に。
そこで、来年もどうなるかわからないので、独自に就職活動を開始。
就職活動を始めようとすると、父親が突然「就職はどうでもいいから、二人で海外旅行いきたい。タイとか。」と、私の就職活動をなぜか妨害。二週間程度海外に行くため、その時期に説明会のない会社だけにエントリーシートを提出。
ITコンサルティングが面白そうだと、いくつか企業を回りますが、趣味を気功と言ったところ、今までにこやかだった面接官の顔がくもり、なぜか先に進まない。
ところが、アクセンチュアの面接官だけだけ「へー、面白い趣味ですね。」と、気にも止めない。
そしてアクセンチュアだけ内定。当時はスーツに60Lの赤いバックパックを背負い、赤坂見附にあったアクセンチュア本社に面接に通ってました。今思うと相当恥ずかしい格好です。
実は、アクセンチュアだけに内定したのは、私のモチベーションが他より高かったことがかなり関係していると後で気づきました。
それは、就職活動で大阪から東京に行く新幹線で、隣に座っていた大学生の女の子と仲良くなり、付き合い始めたからです。
東京の大学に通っていました。
当時は面接の交通費を会社が出してくれました。ところが、大阪での就職を視野に入れていたため、東京の会社はアクセンチュアしか残っていませんでした。
東京に行けば彼女に会えるので、東京に行きたいというモチベーションが異常に高く、面接も積極的という、超不真面目な理由で頑張っていました。
私はたまたまそういう不真面目なエネルギーも、プラスに使えました。そういう不真面目なエネルギーでも使えるなら使った方が良いと思います。
ただし、リスクもあるのでご注意ください。
写真はアンナプルナ山系。橋を渡る犬。
犬は、スカスカの下が見える橋が怖いようです。でも、飼い主が橋を渡ってしまったので、腰を落としたまま前足だけで歩いてました。
恐怖に打ち勝った瞬間でした。
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このコラムの執筆専門家
- 木村 和夫
- （東京都 / 鍼灸師）
- 有限会社 木村爽健 代表
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