医療機関の診療報酬請求権を買い取り「レセプト債」を発行していたファンドなどが破綻し、その影響で販売会社の証券会社の一つが破産の手続きに入りました。
新聞記事によるとファンドが債務超過だったのを説明していなかった、運用会社がファンドのお金を流用していたなど公募の投資信託ではありえないファンドでした。
このようなファンドは商品コンセプトだけでなく、運用会社も十分にチェックする必要があります。
通常の投資信託では、仮に運用会社が破たんしてもファンドの資金は守られますが、設立が簡単な適格機関投資家等特例業務などのファンドの多くは資金が分別管理されていませんし、外部監査も受けていません。
投資されたお金がそのまま持ち逃げされることもあり得ます。
このようなファンドは今後一般の個人投資家が購入することは難しくなりますが、運用会社が信用できるかどうか、資金を十分確保され、黒字で経営されているかが判断基準にもなります。
運用会社の財務状況もしっかり確認し、資本金もほとんどなく、毎年赤字の運用会社にお金を預けるのは考えましょう。
このコラムの執筆専門家
- 大黒たかのり
- (東京都 / 税理士)
- 大手町会計事務所 代表税理士
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