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いつでもどこでも手軽に撮影...。
といったスタイルが普及したのは、スマホカメラの影響が大きいという点に間違いはないだろう。
いまここで考えてみたいのはエントリーグレードの一眼レフの弱さについて。
例えば夜間の撮影。
「こんな暗い場所だと三脚持ってなけりゃ手持ちでは満足に撮れないよ。」
それはスローシャッターに起因するブレ。手持ちではブレブレの写真しか残らないよね。
といった経験則を知らず、スマホから一眼レフの世界に入ってきた人たちが手に取ることの多いビギナークラスの一眼レフ。
過去から「1/レンズ焦点距離(焦点距離ぶんの1秒)」が手ブレによる失敗が目立たない限界。などと言われてきた。
この画像は、iPhone5sによる撮影だが、ISO250、f2.2、1/15秒、29mm(35mm換算)。
これがミラーを備えた従来からの一眼レフであったなら、
ファインダーを覗いた時点で撮影情報から「手ブレ補正がないレンズだとこれはブレるな。大きく使わない限りは目立たないかもしれないけれど...。」
といった判断をする。しかし、これはビギナーには難しい。
また、そもそも29mmでf2前後の絞り。といった条件は、汎用ズーム(購入時にセットで付いてくるキットレンズ)では実現しない。
ある程度カメラに親しんだ層は、こうしたリスクと結果を自身の経験に刻んでいるだろうが、一眼レフビギナーには厳しい。
逆説的だが、上記のような悪条件でもスマホカメラは種々対策や設定変更をしない前提である限り、結果としてでっかい一眼レフよりも望ましい結果をもたらす。
購入のご相談を受けることが圧倒的に多い「エントリーグレードの一眼レフと暗いキットレンズ」は、現在のレンズ性能と販売スタイルが継続される限り未来は暗いように感じる。
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