ダイエットを成功させる秘訣 (自分の身の丈に合ったやり方を知る) - 心・メンタルとダイエット - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
クラシックバレエ教師・振付家

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対象:ダイエット

佐久間 健一
佐久間 健一
(ボディメイクトレーナー)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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ダイエットを成功させる秘訣 (自分の身の丈に合ったやり方を知る)

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いつの時代もダイエットは、人類の永遠のテーマであるのでしょうか?(笑)

ダイエットとは "飽食" が可能になった先進国特有の「贅沢な悩み」とも言われておりますが…。

(^^;

 

それでは今回は前回に引き続き、「ダイエットを成功させる秘訣」として私が大事と思われるもう一つの観点をお話しさせて頂きましょう。

(^^✿

 

前回のコラムでお伝えしたのは、

精神衛生上、健全にダイエットを成功させるには「こうせねばならぬ」という思考にがんじがらめにならず、「常に臨機応変に考えて、その都度バランスを取る」というのが一番大事という事でした。

そして今回お伝えしたいのは、「自分の身の丈に合ったやり方を知る」というものです。

☆_(_☆_)_☆

 

それはどういう事かと申しますと…。

例えばプロのバレリーナと趣味でバレエをおやりになる人とでは、その「目的」というのが違う訳です。

つまり、プロとアマの意識の違いという事ですね。

《 ゚Д゚》!?

 

プロは自分の芸術的な表現力を高める為に、毎日のレッスンが不可欠です。

現役でいる限り、プロのバレリーナにはお休みはありません。

 

プロのバレリーナに取って自分の身体というのは、舞台でその肉体を芸術品として高め表現する大事な道具として捉えますから、常にそれを美的に自分のベストのラインをキープする事が求められます。

又技術的に常に良く動ける身軽な身体にしておかなければならない為に、毎日のレッスンが欠かせないのです。

それは「一日休めば自分に分かり、二日休めば教師に分かり、三日休めばお客様に分かる」と言われる厳しい芸術の世界です。

 

私も現役の時には元旦であろうが夏休みであろうが、スタジオがお休みであっても自習を欠かさずするなど、何十年間一日とてレッスンを欠かした事がありませんでした。

ちなみに、大きな舞台を終えた後に外国にプライベートで旅行に行った時でも、現地のバレエ団に許可をもらって午前中に団員のクラスレッスンを受けた後に観光を楽しむというスケジュールを組んだものです。

(^^✿

 

バレリーナの身体能力と可動域というのはハンパ無く、普段の生活では使わない全身の筋と筋肉を使いますから、常にその様なトレーニングが必要になるのです。

何故なら筋肉というものは記憶する事ができないので、常に使っていないとすぐ衰えたり弛緩してしまうという事と、もし休んだらそれを戻す時には休んでしまった分だけ後で大変になる事を、プロのダンサーは皆経験から自分の身体が良く知っているからなのです。

( ・・) ~ ☆彡

 

でもプロのダンサーというものは、「お客様の為に、舞台で最高の自分の美を表現する」のがお仕事ですので、その道具である肉体に対しての意識が人一倍強い訳ですから、

日々の厳しいストイックな練習や食事の節制などは、あまり苦には感じないものなのです。

(食べて重くなるより、常に自分の身体が軽く動ける方を選びます)

 

それは "芸術家の高い美意識" から来る自分へのモチベーションですので、アマチュアの方達の様に「自分の楽しみの為」におやりになるというものとは違う意識、「プロフェッショナルの意識」から来るモチベーションなのですね。

その意識の違いから「アマチュアの方は、プロほどストイックにはなれない」という事実があります。

《 ゚Д゚》!!

 

これを「ダイエット」にも置き換えて考えてみて下さい。

モチベーションの高い方達向けのものと、低い方達向けのものでは、やはりダイエットもやり方が違って来るのではないでしょうか?

( ・・) ~ ☆彡

 

この様な視点で考えた時に、自分のモチベーションに合わないものを無理して自分に当てはめても、ダイエットの成功に結び付かないという事も起こります。

短期間ではトレーナーの方などに助けられてできるものでも、プロの様に「自立した自己管理」が自分ではなかなか続かないという事が、ダイエットにトライされておられる方の中には多くいらっしゃるのではないでしょうか?

 

それはプロが持つ「職業柄のモチベーションの違い」から来ているという事も大きいのではないかと私は思います。(芸能人やモデルの方達、そして各種のトレーナーやインストラクターの方達等もそうだと思います)

何故なら元々怠惰で意志の弱い私達人間は、何か情熱的な動機からの「目的」というものをしっかり持たないと、強い意志力と持続力はなかなか自力では持てないものだからです。

( ・・) ~ ✿ 

 

結局人間は無理をして背伸びをしてしまうと長くは続かないものであり、それが「ダイエットへの挫折感」という精神的に良くないものを生み出す事にも繋がってしまう場合もあるのです。

ですので長続きするダイエットの成功の秘訣は、「自分の身の丈に合った、自分独自のバランスの取り方」というのが重要ポイントになって来るのだと思いますし、

そこには「自分の事実(生まれ持った素材と個性)を受け入れる」という謙虚さも必要になって参ります。

☆_(_☆_)_☆

 

ご自分の楽しみの為に週に数回レッスンしているアマチュアのダンサーの方と、お客様に感動を与える事を仕事として毎日過酷なレッスンをする事を苦とも思わず当たり前にできるプロフェッショナルなダンサーが、それぞれ舞台に上がった時に、

果たして「同じ芸術的・美的レベルで踊れるか?」という事を考えた時、もしアマチュアの方が「プロの様に踊りたい」と望んでも、それは「身の丈に合わない望み」であるという事と同じで、

ダイエットに関しても、私は同じ事が言えるのではないかと思います。

 

プロの様に成りたければ「プロと同じモチベーションを持ち、プロと同じ努力をして、それを "持続" させる事」という事がありますからね。

厳しい様ですが、これはどこの世界でも紛れの無い事実ですから仕方ありません。

 

でなければ誰でもプロのバレリーナやモデルの様にすぐなれるはずですからね。

でもプロの世界はそんなに簡単で甘いものでは無いのです。

(^^;;

 

今回は私の職業であったバレエを例としてお話しさせて頂きましたが、

この「プロのバレリーナの様になりたければ、プロと同じモチベーションからの同じ努力が必要になる」という現実は、他の全ての分野でも、そしてダイエット法にも当てはまる事だと私は思います。

( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡

 

でももし「私はプロの様にできる!」というモチベーションの高い方がいらしたら、勿論それは大いにトライすべきです!

ちなみに一般の方は "恋愛成就" がダイエットの目的であったりすると、プロ並みのモチベーションを発揮される方もおられます!? (セクシャリティーなエネルギーのパワーは強し!(笑) )

(*^^*) ~ ♡ ♡ ♡

 

でももしそれが「私には無理!」という事だとしたら、逆に自分に取って長続きできるオリジナルな方法を自分で編み出す工夫が生まれて来るとも言える訳ですし、

生まれ持った素材や性格・体質という「自分の個性」を自分で冷静に分析して、自分の身の丈以上のものを背伸びして得ようという事から解放されたら、自分に取っての過度なダイエットに苦しめられる事もないのです。

(^^✿

 

果たして自分は「どのくらいモチベーションがあるのか?」という事が、その方の意志力にも繋がって来る訳ですので、

もし自分に取って長続きせず、結局結果的に「成功」には結び付かなくなってしまうダイエット法ばかりを繰り返される方は、「自分の身の丈に合わない方法を選んでいるから」という事も多分にあるのではないかと私は思います。

(・。・;

 

その他にも、例えば自分は「美しくなる為に、食べたいものをストレス無く我慢できる」のか、

それとも「分かってはいるけれど、私は食べるのを我慢するとストレスから反動が来てしまう体質」であるのかという事など、「自分で自分を良く知る」という事が長続きするダイエットには必要だという事です。

(^^;

 

それぞれが生まれ持った骨格や体型、そして性格や体質などを含めて、

「自分の個性を知る=自分の現実を謙虚に受け入れる」という心の姿勢も又、ダイエットを成功させる為に、大事なキーポイントになるのではないかと私は思います。

☆_(_☆_)_☆

 

 

 

 

 

美しさを選ぶか? はたまた食欲を選ぶか?は、私達人類の永遠のテーマです!? (笑)

(^^;

 

「自分にはどの様な方法がモチベーションを高められて、又ストレスの少ない方法になるのでしょう?」という答えは、各自が自分で「自分という個性を正しく知る」という事から生まれます。

そしてそれがダイエットを成功させる=長続きさせられる一番の秘訣に繋がるのではないかと私は思います。

☆_(_☆_)_☆

 

ちなみに私は現役を引退して5年ほど経ちますが、今は全くバレエのレッスンをしたいと思わないのは、今の自分の身体が全く要求しないからです。

これは、私は現役の時には「これ以上はできない」という極限までレッスンを何十年し続けた反動のせいなのでしょ~か?(笑)

(^^ゞ

 

良く「人間の一生分食べられる食事の量は決まっている」と言われますが、

私の場合はバレエを「思い残す事が無いくらいやり切った」感が在るので、今の私は全くバレエというものに執着や未練が無いのだと思います。

(*^^*) ~ ♫

 

ですので今は「普通に生活する中で体型をキープする」という事を経験できている分、(過去の経験も含めて)ダイエットに関しての自分独自の新たな見識や経験を積む事にもなっており、

それがこうして色々な目線からのアドバイスをさせて頂ける様な自分になれているのかもしれないと、自分では思っております。

☆_(_☆_)_☆

 

 

 

 

 

 

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(東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

natural & elegance

長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年