自分のキャリアを明確に決める必要があるのか? - 人材採用全般 - 専門家プロファイル

ユニティ・サポート 代表
東京都
経営コンサルタント
03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:人材採用

中井 雅祥
中井 雅祥
(求人とキャリアのコンサルタント)
中井 雅祥
中井 雅祥
(求人とキャリアのコンサルタント)
中井 雅祥
(求人とキャリアのコンサルタント)
中井 雅祥
(求人とキャリアのコンサルタント)

閲覧数順 2024年04月24日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

自分のキャリアを明確に決める必要があるのか?

- good

  1. 法人・ビジネス
  2. 人材採用
  3. 人材採用全般
社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験

 少し前のことになりますが、新卒採用活動の中で実際にあったことです。

 

 ある応募者の学生さんとの最初の面接を行う際、提出された応募書類を見ると、勉強してきた内容としては、自社の事業で活かせそうなことがいくつかありました。

 

 少し期待しながら面接にのぞむと、その学生さんは、「御社の○○部門の○○プロジェクトに興味を持ちました。その仕事に関わることができるならば御社を志望します」と言います。

 他の興味ややりたいことを聞いても、かたくなに“その部署でのその仕事”ということだけを話し続け、「他の業務内容にはまったく興味がありません」とまで言い切ります。

 

 結果として、この学生さんを採用はしませんでした。

 そもそも希望したプロジェクトの仕事が永遠に続く訳はありませんから、ご本人が言っている興味を満たし続けることは、会社としても不可能です。何よりも興味の幅が狭くて思い込みが強すぎ、あまりにも柔軟性がないと評価したからです。


 自分のキャリア目標を明確に定めて、それに向かって努力するということは、とても素晴らしいことです。ただ、その目標をどのように定めるかは、その人が目指しているものによって、多少の違いがあると思います。

 

 例えば医師、看護師、弁護士、教師、美容師、保育士など、国家資格や所定のスキル習得ができなければ仕事に就けないものであれば、早い時期から目標を定めて、それに向かって勉強していかなければなりません。

 

 その一方、もう少し曖昧なキャリア目標もあります。人の役に立ちたい、海外で働いてみたいなどという抽象的なことも目標と言えば目標であり、それに向かって取り組むべきことには少し幅があって、いろいろな事が考えられます。

 

 就職活動において、自分が目指すことを明確にするようにという指導がされることがあります。きちんと目標を定めて活動することは大事なことではありますが、「この会社に行きたい!」にこだわれば、その会社での仕事内容には妥協が必要でしょうし、逆に仕事内容にこだわれば、それをどこでやるかについては、柔軟に考えざるを得なくなります。

 

 今活躍しているような経営者の中には、いつかは起業すると心に決めていてそれを実現した人もいるでしょうし、自分で思ってもいなかったが起業せざるを得なくなったなど、思いがけず社長になったという人もいます。

 

 普通に働いている人も同様で、自分が思い描いた通りの仕事に就いている人もいるでしょうし、そうでない人もいるでしょう。ただ、初めに描いた道筋通りに職業人生を歩んできた人は、たぶんほとんどいないと思います。

 長きに渡ってやってきた事業を継承するような場合でも、これから先も同じようにやっていけば良いという保証はどこにもありません。

 

 このように、その人がどんな仕事をしていくかというキャリアを、あらかじめ決めてしまうということは相当に難しいことです。

 

 私が出会った学生さんは、あまりにもこだわりが強い特殊な例かもしれませんが、目標を明確に定めることが重要である反面、それにこだわりすぎることは、自分の経験を広げるために良いこととは思えません。

 

 狭い範囲で具体化しすぎて、なおかつそれにこだわりすぎると、自分の持っている可能性を減らしてしまうと思います。

 特に自分のキャリアに関しては、自分なりに納得できる柔軟性を持ちながらの目標設定が、特に必要ではないかと思います。

 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(東京都 / 経営コンサルタント)
ユニティ・サポート 代表

組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。

組織が持っているムードは、社風、一体感など感覚的に表現されますが、その全ては人の気持ちに関わる事で、業績を左右する経営課題といえます。この視点から貴社の制度、採用、育成など人事の課題解決を専門的に支援し、強い組織作りと業績向上に貢献します。

03-4590-2921
※お電話の際は「"プロファイル"を見た」とお伝え下さい。

カテゴリ 「社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集」のコラム

カテゴリ このコラムに関連するサービス

対面相談 【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断

中小法人限定で当事者には気づきづらい組織課題を社員ヒアリングで診断。自社の組織改善に活かして下さい。

料金
無料

組織の課題は、当事者しかわからない事とともに、当事者であるために気づきづらい事があります。これまでの組織コンサルティングで、様々な組織課題とその改善プロセスにかかわった経験から、貴社社員へのヒアリング調査によって組織課題を明らかにし、その原因分析や対策をアドバイスします。予算がない、依頼先を見つけられないなど、社外への依頼が難しい中小法人限定です。社員ヒアリングのみで行う簡易診断になります。

【無料】250名以下の企業限定:社員ヒアリングによる組織診断

このコラムに類似したコラム

新卒採用の方法 6 中井 雅祥 - 求人とキャリアのコンサルタント(2013/06/15 19:00)

今ドキのキャリアステップですね、、、 萩原 貞幸 - 経営コンサルタント/起業家(2011/12/16 10:28)