- 宮本 陽
- And EM アンド・エム 代表
- 兵庫県
- カメラマン
対象:写真撮影
- 宮本 陽
- (カメラマン)
- 宮本 陽
- (カメラマン)
ブログアーカイブ(2010年2月)
(この記事は2010年2月のOfficial Blogよりご紹介しています)
「単焦点レンズ」を入手される方が誤解してしまうこと。
汎用ズームと単焦点を、同じボディ・同じ焦点距離で、そして同じ絞り値で、且つ同じ被写体に対して同じ位置(画角)で使っていれば原則として同じボケ具合になるはずだ。
だが誤解は、その(背景)ボケ具合が、上記のような同一条件でありながら、レンズによって異なるものだと思い込んでしまう。
3列程度並んだ集合写真を撮りたい。でも単レンズだとボケ過ぎるのでダメだ。汎用ズームの方がボケない。
という声があった。
それは、絞りを開放に近いところまで開けたままにしているからであって、適切なf値になるように絞り込めば良いだけのことだ。
まして、開放から絞り込む度合いが大きい(種々収差などの問題があるので限界があり最小絞りまで絞るのは逆効果)ほど画質は向上する。
そのために、f5.6でしか使わないにも関わらずf1.4開放のレンズをf5.6まで絞る。
そうして得られた画質は、開放値がf5.6のレンズを開放で使った絵とは大きく差がつく。
単焦点レンズだからボケ過ぎるのではなく、f5.6よりももっともっと開けた世界に行ってしまっているからボケ過ぎるのであって、それは意図してその表現のために使う部分である。
明るい単焦点レンズも、絞れば被写界深度が深くなるわけで、常に開放近辺のf値で使わなくてはならないという決まりはどこにもない。
(Official Blogへ)
「ボケ過ぎた写真になる?」 http://and-em.com/blog/index.php?no=r2202
「メルマガ:平成のデジタルフォト通信」でも色々なお話をお伝えしています。