さっさとリタイアする - 心・メンタルとダイエット - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
クラシックバレエ教師・振付家

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:ダイエット

佐久間 健一
佐久間 健一
(ボディメイクトレーナー)

閲覧数順 2024年04月22日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

さっさとリタイアする

- good

  1. 美容・ファッション
  2. ダイエット
  3. 心・メンタルとダイエット

今回は、私が老子(タオ)の中でこれを初めて読んだ時、当時は正直自分がちょっとガクンと落ち込んだメッセージをお届け致します。(笑)

(^^ゞ

けれどもそれは、後になってじわじわと自分の解釈が微妙に変化するという深いメッセージでもありました。

《 ゚Д゚》~ ☆彡

 

老子のメッセージというのはどれもとても奥深いものなので、或る程度年齢を重ねないと観えて来ないものなのだろうと私は感じておりますが、

でもそれは、単に「年齢を重ねれば誰でも理解できる」というものでもないのだろうとも思います。

✿_(_✿_)_✿

 

彼の云わんとしているその深いメッセージを真に理解できる人というのは、若い時に(世間の評価とは関係なく)「自分は思い残す事がない」と言えるくらいに自分の中で何かを成し遂げた人か、

「自分は今回の人生の与えられた環境の中で、"本当に自分のやりたいもの" をベストを尽くしてやり切った」という経験を持っている人にしか、もしかしたら理解できないものなのかも…とも感じております。

 

そうでないと人間の欲望には限りが無く、

人はなかなか "しがみつき" という執着から離れられないものだからです。

☆_(_☆_)_☆

 

 

 

 

《 さっさとリタイアする 》

 

弓をいっぱい引きしぼったら

あとは放つばかりだ。

盃に酒をいっぱいついだら

あとはこぼれるばかりだ。

 

 

うんと鋭く研いだ刃物は

長持ちしない ― すぐ鈍くなる。

金貨や宝石を倉にいっぱい詰めこんでも

税金か詐欺か馬鹿息子で消えてなくなる。

 

 

富や名誉で威張る人間は

あとでかならず悪口を言われるのさ。

 

 

なにもかもぎりぎりまでやらないで

自分のやるべきことが終わったら

さっさとリタイアするのがいいんだ。

 

 

それが天の道に沿うことなんだ。

 

 

 

 

(※「タオ (老子)」 加島祥造 訳 より)

 

 

 

 

  (※カレンダーより)

 

北国の初秋、穏やかな朝もやの風景♫

のどかな温かみが伝わって参ります☀

(*^^*) ~ ♡

 

 

 

私が初めてタオイズムのメッセージに触れたのは、自分が人生のターニングポイントを迎えたのだと感じ始めた頃、現役ダンサーを引退しようかと考え始めていた時でした。

( ・・) ~ ✿

その頃の自分の中に芽生え始めた感覚は、当時誰に話しても理解されず、又信じてもらえず(その様な経験をした事のない人には分かりませんし、皆様自分の主観でものを見て他人を判断されますからね~)、

相談しても「あなたはもっと踊って行くべきだ」としか言われなかったのを思い出します。

(^^;

引退する随分前から私の中では何かが変化し始め、何かが自分の中で入れ代わった様な、昔の自分が別人に思えて来る様な、そんな不思議な感覚を持ち始めた時ですから、

 

この老子のメッセージに出会えた時期は、自分に取って非常にタイムリーであったと感じております。

✿_(_✿_)_✿

 

でも正直初めてこれを読んだ時は、自分の中で何かが「ガクンと落ち込む」様な思いに囚われたのですが、今になって思えば、あの瞬間は自分の中の "エゴが削げ落ちた瞬間" だったのではないかと思いますねぇ…!

実際自分が引退をした後に、踊る事への執着を全く持つ事が無かった自分には、自分でも意外だったのですが…。(笑)

( ・・) ~ ☆彡

 

とにかく私はタオイズムの奥深さに、エラく感銘を受けた一人であるという事は間違いありません。(笑)

(^^✿✿✿

 

 

 

 

 

 

 |  コラム一覧 | 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

natural & elegance

長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年