過保護の行く末 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

敷浪 一哉
有限会社シキナミカズヤ建築研究所 
建築家

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対象:住宅設計・構造

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過保護の行く末

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社会にパンチ!
どこに向かうんでしょうか。

危ないものは全部排除排除。
悩む前に教える教える。
危険なものは見せずに隠す。

こんなんで、困難に立ち向かう力は生まれるのだろうか。
困難を知らずに社会に放り込まれるほうが危険なんじゃないんすかね?

結局のところ、かまうのがめんどくさいから排除してるんじゃないのかな。
注意するのがめんどくさいから無くしてしまえっていうね。

本当は危険を回避する力を身につけなければならないわけだから、危険を排除してはいけないんですよ。
危険がまわりにある中で、それを回避する力を身につけさせることが必要だと思うんですけど。
大人たちは本当はわかってるのに、やっぱりめんどくさいからなくしてるんじゃないかな。

相手のことを考えているようで、じつは自分のことしか考えていないということなんですね。

「こんだけお膳立てしてやってんだから、あとは勝手にしなさい」というかんじでほっぽりだされた危険察知のできない次代の彼らはどうなるんでしょうか。子供のうちは動物園で育てて、大人になったから急に自然に返されるような感じじゃないですかね。急に自然に置いてかれても餌の見つけ方すらわからないし、自分の外敵だってわからない。それで死んでしまうか、動物園に戻ってくる。今の人間社会もそういう雰囲気があるように思います。

これは以前も書いたかもしれませんが
「愛情の反対は 無視(マザーテレサ)」
です。何もしないということが、一番最悪なんです。



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