本当に人様に喜ばれる事って何だろう?(質の向上が置き去られた現代社会) - 心・メンタルとダイエット - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
クラシックバレエ教師・振付家

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:ダイエット

佐久間 健一
佐久間 健一
(ボディメイクトレーナー)

閲覧数順 2024年04月18日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

本当に人様に喜ばれる事って何だろう?(質の向上が置き去られた現代社会)

- good

  1. 美容・ファッション
  2. ダイエット
  3. 心・メンタルとダイエット

今回は、私が若い頃からいつも自分に問い掛けて来た事でもあり、又常に悩みにもなって来た事をテーマにさせて頂きました♫

✿_(_✿_)_✿

 

日頃私達は、一体何を喜びと感じて生きているのでしょう?

( ・・) ?

 

「何を持って喜びと感じるのか?」というのは、各自それぞれ色々な種類や段階がある様に私は思います。

又 "喜び" というのは良く "(享楽的な)楽しさ" と混同されたり致しますから、そこから「人様に喜ばれる事」という解釈も各自違って来るのですね。

(※その違いに付いては、以前にここで「楽しさと喜びの違い (2014.9.16)」というテーマで書かせて頂いておりますので、ご興味のある方はどうぞそちらをご覧になさって下さいませ♫)

☆_(_☆_)_☆

 

そして各自が思う「人様に喜ばれる事とはこういうものだ」という判断や価値観というものも、そこから分かれて行くものなのでしょう。

人は「自分の経験から得られた快・不快を基準にして、それを人にも当てはめてしまう」という、独り善がりな癖というものを皆持っておりますからね~。

(^^;

 

私が思うに…

 

喜びには「一時的な喜び」と、「永続的な喜び」があるのではないかと思います。

エゴが喜ぶ事は一時的、そしてハート(魂)が喜ぶ事が永続的な喜びというものなのではないでしょうか?

( ・・) ★彡☆彡

 

「一時的に人を喜ばせる」というものは、特にこの資本主義社会の中ではビジネスとして、今や不可欠とも言える要素になってしまっている気が私は致します。

 

それが安易で簡単な "美味しい儲けビジネス" の元になっているというのは、「一時的なブーム現象」が絶えず市場に生み出され社会に反映されているのを観れば一目瞭然です。

 

これは「流行るもの」と「質が高いもの」は必ずしも一致するものではないという事であり、むしろ流行るものの方が質が低い場合が多いと言っても過言ではないかもしれません。

(※この辺りも以前に「量と質 (2014.8.30)」や「質の良さとは、何から生まれるのか?(2014.8.31)」で書かせて頂いております)

 

 

その様な背景を持つ社会の中で、「人様に喜ばれる」ものとは一体どの様なものなのでしょう?

もしかしたら自分が与えた喜びが「人を依存させるもの」であったり「結果的に落胆や苦しみ、嘘や害を与えるもの」になってはいないでしょうか?

最終的にそうなるものであれば、それは果たして人様に本当に喜ばれるものになっているのでしょうか?

( ・・) ???

 

…と、そんな事を私は年中考えながら生きているのであります。

☆_(_☆_)_☆

 

これを身近な例で例えて言うと…、

良く巷で売られる食品には、美味しそうに見える着色料が使われておりますね?

子供向けのお菓子などにも「カラフルなお菓子はキレイで楽しくて子供達が喜ぶ」という思いで、その様な製品をお作りになる方や企業というのは現に沢山存在致します。

 

…が、そこに本当に子供達に大切な「健康(体)に良いもの」というものへの視野は、果たしてあるのだろうか?と私は思うのです。

《 ゚Д゚》!!

(※その中で最も質が悪いのは「体に悪いと知っているけれど、売れるから着色料を使う」という事をなさる方達ですが、そういうものを見抜けない消費者の方達の無知というのも又問題ではないかなと私は思っております)

 

一時的な楽しさを味わう為に体に害を与えるものを加えられた食品より、見た目が多少悪くても体に害の無い食品の方が当然健康的であり、健康な肉体は強いては人間の幸せという喜びにも通じて来るものと私は思っているのですが、

皆様はどの様にお感じになられますか?

(・。・; 

 

…と、これはほんの一例に過ぎませんが…。

現在ではこの様に本当は人様に害になる事や、売れる為に表面的に見た目を美味しそうにするだけの質の悪いものや嘘を「人様に喜ばれる事」と称して、

実は自分や自分の会社の利益の事しか考えていないという様な事が、情けない事に "当たり前の様に" 社会全体にはびこっているなぁという事を私は感じずにはいられません。

そしてそこに欠けているのは、慈愛や慈悲というものも含まれる「質の向上」というものではないでしょうか?

(・・;)

 

「質の向上」というのは、私達人間が生きる上で本来最も大事なものであり、又本当は良質なビジネスには一番大事なものでもあるはずですが、

 

今時は「どうしたら儲けられるか?」又は「現状維持の為」という狭い視野でしか考えられなくなった人間や会社が増え過ぎてしまい、質の向上は愚か、それを悟られない様に言葉では当たり障りの無い耳触りの良い事や、姑息に用意周到に考え出された言い訳しか言わなくなり、

 

自分達の持つ矛盾に気付かれ触れられたくないが故に、お互いが「見て見ぬふり」や「自分には関係ない」というスタンスを取られ、人として一番大事な何かがどこかに置き去りにされている社会になってしまっていると感じるのは、果たして私だけなのでしょうか?

( ・・) ~~~

 

でもこの世の中では、この様な事を投げかけると「ウザい」と思われる事の方が断然多いのですね~。

(-_-;)

それを怖れて「分かっていても黙っている」「自分の意に沿わない事でもビジネス(損得勘定)の為に我慢する」或いは「媚びる」というスタンスを取られる大人が大半になっておりますが、

それが質の低下を生み出し、子供達には大人達への不信感と軽蔑が生まれ、そして社会に対して失望させてもいる「物欲と金銭に囚われた情けない大人達の態度」という事でもあるのです。

(^^;(^^;;(^^;;;

 

本当に人様に喜ばれるものとは、「全体の質を上げる」という事に繋がるものであり、最も大きな視野で言うと「人類全体の質を上げる」というのが究極のものなのでありましょう。

 

でもその様な広大な視野を持って行動する人達の事を理解できる人はこの世には少なく、世間の人はそういう人達を逆に蔑み馬鹿にするというのも世の常なのです。(※それを老子はタオ(道)を通して表現し、メッセージを残して下さっている訳ですね♫)

 

でもその様な視野で「人様に喜ばれる事」を成し得た方の功績は、その時には理解されずとも必ず一つの道になっていて、それが本物ならば(例えその方が亡くなっても)必ず後になって結果が出て来るものであり、

人間の本来の "喜び" とは、本当はその様に「自身を向上させて行く」という実感の中にしか存在できないものなのではないかと思います。

( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡

 

それを「永続的な喜び」と呼ぶのではないかと私は思っておりますが、

でもこれは、目先の儲けの事しか頭にない狭い視野の大人達には、決して解る事のない "喜び" なのかもしれません。

 

何故ならご自分の中のエゴが削げ落ちた方にしかそれは理解できない事であり、又実行できないものだからです。

☆_(_☆_)_☆

 

 

 

 

 

  (※ポストカードより)

 

泥沼の中でも汚されずに美しく咲く蓮の花は、私達人間に大きなメッセージをくれる花としてシンボルになっておりますね~☆彡☆彡☆彡

( ・・) ~ ✿

 

 

 

まぁこの世には、どれだけ「口先だけの向上心」を仰る方達が多い事でしょう?(笑)

 

特に会社などになりますと、お金を払うクライアントの人達の顔色ばかりを窺い、クライアントが喜ぶ様なニーズしか考えない(クライアントの方が望む事と専門家や消費者の求めているものが、必ずしも一致する訳ではないという視野に欠ける)様なお仕事をなさる方達が本当に多い様ですが、

 

そこには「その仕事に関わる人間は、クライアントの方達だけではない」という全体への視野が(時にクライアントの方達含め)欠けており、云わば片手落ちでアンバランスなお仕事になっているのです。

 

個人であれ会社であれ、どの様なものでも全体の向上に繋がる様なものを考えられないものには、本当に質の良いものを人様に提供するという事は不可能であると私は思いますが、

 

社会全体の質が落ちている昨今、その様な事を真剣に考える様な人間は、果たして今どのくらいこの世にいらっしゃるのでありましょうか???

(・。・;

 

 

 

 

 

 

 |  コラム一覧 | 

カテゴリ このコラムの執筆専門家

(東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

natural & elegance

長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年