- 奈良 修次
- ナラ鍼灸院 院長
- 大阪府
- 鍼灸師 臨床検査技師
対象:体の不調・各部の痛み
- 奈良 修次
- (鍼灸師 臨床検査技師)
2009年に今日の「臨床入浴」の開発・考案の機に、妊娠しやすいカラダをつくるをテーマに従来の遠赤外線療法の効果を省みて新不妊温熱療法として安全で精度の高い治療にするために研究を重ね治療法の基盤となる定義を設けた。
不妊症の「臨床入浴」の定義
半身又は全身を39~41℃の温湯で10分温め、下腹部温を約0.8~1.2℃上昇さえた後、さらに10分間の「安静保温」で体温効果を持続させ、終了時に発汗につり合う水分を補給する治療法。
これまでの不妊症の温熱療法では何度の温熱で何分間からだを温めるのか、深部温度を何度の上昇範囲にとどめるのか、など、定められたものがありませんでした。また、他の医科での温熱療法では常設とされている「安静保温」も存在しなかった。
不妊症の温熱療法に「安静保温」を設けることで不良卵や老化卵の修復とする不妊治療を行うことができるようになりました。
期待できる効果発現機序と効果(下記の効果には「保温」が大切です。)
効果発現機序
・体温を約1℃程度あげることで自律神経系、内分泌系、免疫系の賦活化または安定化
・卵巣および周辺部の血流促進による卵巣機能の向上
・子宮傍動脈の血流促進による効果(内膜増殖・内膜分泌促進・着床向上・着床継続)
・継続的な血流改善での一酸化窒素合成酵素(eNOS)発現による一酸化窒素(NO)産生。NOの血管新生の関与
・ヒートショックプロテイン(HSP)誘導による傷ついたタンパク質の修復
・血流量の増加と血中酸素分圧の上昇でのミトコンドリアの働きを向上
・化学療法の感受性の向上
効果
・卵胞良好化
・卵子良質化
・卵子老化の抑制
・薄い子宮内膜での着床向上
・排卵誘発期と併用
・タイミング療法の着床向上
・高度胚移植の着床向上
・生殖補助技術(ART)反復不成功例の着床成功向上
・良好母体の形成
・不妊鍼灸治療と併用
その他
・抗ストレス作用
・抗酸化作用
・抑うつ改善
・βエンドルフィン誘導による痛み緩和
・生体防御の賦活(風邪などのかかり難くする)
・免疫の亢進
・集学的治療に活用(※集学的治療とは、複数の治療法を組み合わせてあなたの治療を高めようとする治療法)
・ARTと併用
・免疫療法と併用
・東洋医学と併用
・ジュースクレンズと併用
効果をささえる加温メカニズム
従来の遠赤外線による光線での加温方法では、深部体温の効率的な加温や体温コントロールが容易ではなく、広く深く行きわたるのに時間を要し、一方、温水による加温は深部体温を効率よく上げ体温コントロールも容易であります。
「定義」に基づく加温で、体温1℃あげるのに温水(お風呂)では約5分に対して強度パワーでの遠赤外線では30~40分と、温水は遠赤外線で要する時間の六分の一から八分の一と、短く、また、お風呂で「加温」と「保温」を行うことから経済的でとても楽ちんです。
「臨床入浴」での不妊治療での広い活用と普及を考え、来たる者拒まずで、興味のある方はご連絡ください。
お知らせ
大阪市区民センターで実施していました着床の勉強会を終了しました。改めて、血流が着床成功に大きくかかわっていることが受講された喜びの声から再認識することができました。現在では、遠方の方々のことも考え、ワンツーマン指導としてを行っています。
ナラ鍼灸院 院長 奈良修次
奈良先端温熱療法研究会
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