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対象:お金と資産の運用

柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月24日更新

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「ゆうちょ銀行、上場へ!」

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こんにちは!

さて、11月4日に東京証券取引所に上場するゆうちょ銀行ですが、

この度、売り出し価格が1株1450円に決まりました。

果たして、一体いくらの“初値”がつくのか、興味深いところです。

 

ゆうちょ銀行は、日本郵政グループの中核的な存在で、

全国の郵便局で集めた資金の運用を行っています。

2015年6月末時点の運用資産額は、“206.5兆円”に上ります。

 

内訳をみると、

国債         101.6兆円

短期運用資産  45.5兆円

外国証券      37.1兆円

社債・地方債   16.0兆円

貸出金          2.7兆円

などとなっており、まさに資産運用で収益を稼いでいる銀行です。

 

とはいえ、資産の約半分を国債で運用しているため、

2016年3月期の利益は、前期より13%程度減少し、

3200億円の見通しとなっています。

 

喫緊の課題は、いかに収益を上げるかです。

 

まずは、主な収益源である“資産運用”で、

いかに収益率を引き上げられるかにかかっています。

そして、もう一つの取り組みとして、“手数料収入”を増やすために、

郵便局専用の投資信託の販売にも力を入れていくようです。

 

従って、今後運用資産の「アセットアロケーション」の見直しが、

行われることでしょう。

結果、“日本国債の大口の買い手”が、

また保有割合を減らすこととなります。

数年前まで、日本の国債は、年金基金(GPIF)、銀行、郵貯、

保険会社などがその大半を保有していました。

しかし、いまや年金や銀行は国債の保有比率を引き下げ、

そして今度は、郵貯も減らすとなると、

まさに“買い手”は、中央銀行である日銀だけとなりそうです。

 

久々の大型企業の上場で、市場は盛り上がりをみせていますが、

国の借金が増え続ける中、

「日本国債の買い手」が“不在”とならないか、

一抹の不安が頭をよぎった今回の上場です。

 

それでは、今週末も、平和で穏やかな日々となりますように!

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