パティオ…? - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

鈴木 克彦
株式会社マクス 代表取締役
建築家
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パティオ…?

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ティンバーフレーム工法の住宅 三島市 受け継ぐ家
引き続き、ティンバーフレーム工法の家について、ダイジェストで書かせて頂きます。


今回は、パティオ…? についてご紹介致します。


建築業界では、少しでもお客様の気を引こうと、常に新しい物が生まれてきますが、
「昔から有る物を名前を変えて斬新さを出す」
というものもあります。

「パティオ」
も その一つではないでしょうか。

パティオとは、スペインとか、地中海周辺の国々に見られる中庭のことですね。

周囲が壁になっていて、タイル張りで、噴水があったり、そこでパーティーをやっているような映画のワンシーンが良くありますが、アレが本物のパティオですね。


ベランダ・バルコニー・テラス・ロフト等々…お役所言葉と同じで、カタカナにすればかっこよく聞こえる、みたいなノリで使うのは、やはり良くないと思います。

「難解な言葉や表現でそれらしく伝える」
のではなく
「いかに分かりやすく伝えるか」
が本当の専門家に求められることなのでしょう。


さて、ベランダ等、あえて日本語にしない方がイメージが伝わる言葉はそのままで良いでしょうが、パティオは、やはり「中庭」だと思います。


雑誌で見ると確かにかっこよく感じるので、パティオが欲しい、という方も増えましたが、敷地の形、間取り、生活の仕方で本当に必要かどうかで判断すべきだと思います。

都市部で、敷地が狭く、周囲からの視線が気になる場合等は、非常に有効な考え方ですが、ただかっこいい・デザインだけでそんな物くっつけちゃぁだめだと思います。


ちなみに、今回ここ静岡県三島市のティンバーフレーム住宅の現場でなぜ中庭を設計したかと言えば、決してデザイン的な見栄えからではありません。

「デザイン重視」
それは、有る意味、以後の集客のための作り手のエゴでしかないと思います。

この家では、敷地がいわゆるウナギの寝床状で、間口が狭く、奥行きが広く、しかも三方が高い建物で囲まれていて、光が届きにくいという敷地条件です。

その為、建物の中心に、中庭を儲け、中庭に儲けるベランダ部分は光と風が通る様にし、その中庭に面することにより、一階も二階にも光と風を通すのが目的です。

もちろん同時に、中庭の壁に本物の木を貼ることで、見た目にも安らげる空間にすると言う役目もあります。


※なお、ティンバーフレーム工法の家については、こちらもご覧下さい。