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ブログアーカイブ(2011年7月)
(この記事は2011年7月のOfficial Blogよりご紹介しています)
どんな場合でも「高コントラスト」が良いとは限らない。
コントラストが高いと明暗差が鮮明に出るためメリハリの効いた印象を与える。
しかし、何でも高コントラストな絵ばかりに慣れると「階調表現に対する感覚が麻痺」してしまう。
モノクロ撮影は、そんな階調表現の世界に意識を呼び戻してくれる。
「白い部分」「黒い部分」「グレーの部分」。
極端にそして乱暴に分類すれば、僅か3つの言葉に分類できるグレースケールデータ(実際は256階調)ではある。しかしながら、こと表現となると、黒っぽい部分と白っぽい部分の分布や画面構成・配置に撮影者のセンスが求められる。
と同時に、コントラストをある程度下げ「やわらかい中間部分の階調」に配慮しなければ印象的な写真にならない。
スポット的なハイライト部分は飛ばしても、シャドウ部に階調が見出せるような露出に設定してゆくのもモノクロならではの世界。
かつて暗室でモノクロプリントを経験してきた人は、印画紙の仕上がり具合(硬調・軟調)まで選択の余地があったし、それを意識して作り上げたはず。
また、被写体によってもどちらが好ましいのかまで考えて選択していた。
今、デジタルの世界でも、コントラスト設定は撮影時にカメラで行うのが望ましいのではないだろうか?
低めのコントラストで撮影した画像は伸張補完しても階調は破綻しにくいが、ヒストグラム両端まで引っ張った高いコントラストの画像は、その外側にデータが存在していないところに限界があるのは明らかだ。
(続きはOfficial Blogにて)
「コントラストは高ければ良いのか?」http://and-em.com/blog/index.php?no=r2232
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