写真ってフィルター加工(エフェクト処理)するもの? - 写真撮影レッスン - 専門家プロファイル

宮本 陽
And EM アンド・エム 代表
兵庫県
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閲覧数順 2017年08月21日更新

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写真ってフィルター加工(エフェクト処理)するもの?

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AKIRA MIYAMOTO Official MailMagazine
【平成のデジタルフォト通信】 2015.10

・・・・・Photo Edition・・・・・



スマホカメラで撮った後は、プリセットエフェクトで加工?
今回は、画像処理に対する考え方のお話しです。


■□■□━━【INDEX】━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■□

1. 撮ったあとはフィルター加工が当たり前
2. フィルター加工は問題なのか?
3. 加工・画像処理は必要なプロセス




■□■□━━【1.撮ったあとはフィルター加工が当たり前】━━■□■□

スマホカメラで撮影したあとは、当然の流れのようにプリセット
エフェクトを適用...?

そんな流れが当たり前になったように聞きます。



当然、撮影しただけの画像では「半製品」「調理前の素材」とい
った状態であり、なんらかの後処理を行って仕上げをしなくては
なりません。

しかし、そんな理由を知らずして、いきなりスマホカメラを手に
した世代にとっては、
「撮った後はフィルター処理」という流れを体で覚えた、という
ことなのでしょう。

そして「画像処理=フィルターを掛けること」と解釈することに
なってしまったように思われます。



実際、その処理によって「素材から見事に作品へと昇華している」
場合もあります。

ところが多くの場合、プリセットで用意されているフィルターや
エフェクトは、色や階調を破壊する方向に作用するものが多いの
が実情ではないかと思われます。






■□■□━━【2. フィルター加工は問題なのか?】━━━━━━■□■□


では、その加工のどこに問題があるのか? 何が悪いのか?
ですが、

業務案件で必要な画像データを支給する場合に、
フィルター加工済データは「色調も階調も破壊され元に戻せない」
状態になっているため、商業印刷やweb shopで利用する場合には
適しない(=使えない)データであることなのです。


随分と昔の話になりますが、
顔写真を提出する場合に「プリクラのフレーム:四方の飾り」を
つけた写真を出した!という、笑えない話しを聞いたことがあり
ます。
写真はそういった遊びをするものだ、と解釈していた人なのでし
しょうか。


私のところの業務案件でも、飾りフレームの付いた写真や、エフ
ェクトで激しく違和感のある色調に加工されたデータを支給され
たことがあります。

プリクラでフレーム加工した写真を業務案件に使わないのと同じ
ように、フィルターやエフェクトで加工した写真は、やはり業務
使用には向かないことが多い、ということです。


元データが別にあるならまだ救いもあります。しかし、フィルター
加工してしまったデータのみしか保存していないと、復元は極めて
困難、あるいは不可能であることが多いのです。

こうした理由から、フィルターやエフェクトは、お遊びの範囲に
とどめておくことと、オリジナルの非加工データも持っておくこ
とをおすすめします。






■□■□━━【3.加工・画像処理は必要なプロセス】━━━━━━━■□■□

フィルム時代であっても、一般的な写真屋さん(現像所)へ出す
ことで、プリント仕上げの前に、色や明るさなどをプリントオペ
レーターが処理をし、ユーザーの手元に届いていたわけです。


しかしながら、フィルムからデジタルに移行する過程で、撮影後
のデータが手元にあるために、「撮って出し」の何も処理してい
ない形が「完成データ・最終形」だと勘違いする人が出てきまし
た。

デジタル黎明期(現在でも一部)には、このような「撮って出し」
生データこそが最高である。といった意見も見られましたが、こ
れは、生の食材を買ってきた状態であり、そのままでは食べられ
ないことも多いように思います。


もちろん、写真の場合は「生で食べるのかどうか?その人の自由」
であり、後処理を強要するものではありません。
しかし、適切な処理を経てはじめてその写真は「単なる画像デー
タから写真作品へと変貌を遂げる」ことができる点を知っておい
ても良いのではないでしょうか。



時を同じくして、上記のようなスマホエフェクトやフィルターで
の加工を、何のためらいもなく一つのフローの中で行ってしまう
世代が増えてきています。


過去の歴史や経緯を知る世代は、
「手元のカメラが生成したデータだけで完成品」だと勘違いする。

スマホフィルター世代は、
「エフェクトを掛けるのが当たり前」になってしまっている。

といった、いずれも疑問符しか見えない時代に突入しています。



だからこそ、今、

単なる画像データではなく、写真作品として更に訴求力のある形
に整える、といった方向性の画像処理が必要なのです。


「画像処理は撮影とセットで考える」必要がある点を伝えて行く
必要性を痛感しています。
しかしそれは、色や階調を破壊するようなものであってはならない
と思います。




今週末も是非充実した撮影をお楽しみください!
そして、より魅力的、より印象的な結果を出せるような加工にも
チャレンジなさってください!


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