妊娠しやすくなる　ウソとホント1

これから不定期で妊活のアドバイスをしていきたいと思います。

今回は基礎体温についての基本を書いていきましょう。

① 基礎体温ってナニ？

本来は

 「生命維持に必要な最小限のエネルギーしか消費していない安静状態における体温」

のことを言います。

実際は床について4時間以上経過時の体温を測定することで基礎体温測定とみなしています。

② 基礎体温は外部の影響を受けますか？

基礎体温は測定する環境などに大きく影響されます。

一昔前は、そういった変動がないとされていましたが、

今では気候や気温(室温)、服装、測定した時間などに影響されることが分かっているんですね。

例えば、いつもより少し遅い時間に測定すると高めになる、

という経験をお持ちの方も多いと思います。

ですから、基礎体温を見ていくときはそういった情報も合わせて見ていく必要があります。

③ 測定の仕方などで変化がありますか？

多くの方が測定している「口中温」は、実は不安定要素があるんですね。

例えば、口を開けて寝ている人は基礎体温が低めになりますし、

お使いの体温計の機種によっても変わってしまうことがあります。

最近、低体温、という言葉をよく聞くようになってきたと思いますが、

これも半分正しくなく、測定部位として、

直腸温　＞　口中温　＞　腋窩温（わきの下の温度)

の順に高くなる傾向にあり、

口中温が35度台でも直腸温は36度半ばということも珍しくありません。

最近、お腹の冷えを直すために下腹部を温める、

という人に出会うことが増えましたが、

お腹はそう簡単に冷えることはありません。

④　基礎体温は毎日変化するものです！

基礎体温はこういった理由から毎日変化が起きるようになっています。

もちろん、その変化の仕方は個人差がありますが、

多少ジグザグしている波形をしていても気に病むことはありません。

それよりも、トレンドとして一定の傾向を示しているかが大切。

妊活中の方は二層性を示しているか、

妊娠中の方は16週に向けて下降傾向を示しているか、

こういった事を読み取るようにしたいのです。

次回は基礎体温をどう妊活に結びつけるかについて書いていきたいと思います。