日本はMRI大国だそうで、世界でも一番MRIを頻繁に使う国だそうです。
椎間板はレントゲンでは写りませんが、MRIならしっかり写りますので、椎間板ヘルニアになっているかどうかは一目瞭然と言うわけです。
これなら患者さんも納得と思いますが、ところがそこには大きな落とし穴があるんです。
こんな研究データがあるのをご存知でしょうか。
1990年、ジョージ・ワシントン大学メディカルセンターのScott D. Bodenらの研究によると、腰痛や坐骨神経痛を過去にまったく経験していない67名をMRIでしらべたところ、60歳以下では1/5の人に椎間板ヘルニアが認められたのです。
また半数の人に椎間板のふくらみ(椎間板ヘルニアの手前の状態)が見られたそうです。
そして60歳以上になると、なんと1/3の人に椎間板ヘルニアが見つかり、80%近くの人に椎間板のふくらみが見られたのです。
要するに、腰痛の経験のない人でも、椎間板ヘルニアを持った人は多く、年齢を重ねるごとにその割合が増えるということです。
椎間板ヘルニアとは、椎間板の状態を示しているに過ぎず、腰痛とは、直接関係ないということです。
山中英司
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このコラムの執筆専門家
- 山中 英司
- (カイロプラクター)
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「体は心の鏡」 体の解放は、心の解放からはじまります
臨床を通して痛感することは、体は心の鏡のような存在だということ。様々な症状の裏には、もう一人の自分からのメッセージが隠されています。カラダを診るプロフェッショナルとして、クライアントの心とも真剣に向き合うことを信条にしています。
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