日本株大きな下げ2015年9月株価指数・国債利回り・商品先物価格騰落率 - 投資相談全般 - 専門家プロファイル

吉野 充巨
オフィスマイエフ・ピー 代表
東京都
ファイナンシャルプランナー

注目の専門家コラムランキングRSS

対象:投資相談

伊藤 誠
伊藤 誠
(ファイナンシャルプランナー)
大山 充
大山 充
(シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
大山 充
大山 充
(シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
大山 充
(シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)
大山 充
(シニア・エグゼクティブ・アドバイザー)

閲覧数順 2024年04月23日更新

専門家の皆様へ 専門家プロファイルでは、さまざまなジャンルの専門家を募集しています。
出展をご検討の方はお気軽にご請求ください。

日本株大きな下げ2015年9月株価指数・国債利回り・商品先物価格騰落率

- good

  1. マネー
  2. 投資相談
  3. 投資相談全般
資産運用の原則 資産配分(アセットアロケーション)

■2015年9月
・中国経済の減速、上海総合指数の急落から、9月は世界的な株安と為りました。
下図は、世界の3大市場を代表する株価指数の年間騰落です。東京市場の日経平均(黄色)、ニューヨーク市場のNYダウ(ブルー)、ロンドン市場のFTSE100(紫色)の2014年10月1日から2015年9月30日の騰落推移です。

150930日経225NYダウFTSE100

今回の株安一番の急落は、日経平均で8月のピークでは、年間で30%高から、9月末には5%超に下落しています。NYダウも同時期に7%レベルから-3%に低下。FTSE100は+3%から-8ぇレベルへの低下で、3市場株価指数グラフの線は、相似的に動きました。

ただ、9月の動きをみると、東京市場日経平均は下落トレンドを維持し、ニューヨーク・ダウとロンドンFTSE100は横這いの推移になっています。
このグラフを見ると日経平均の下落については、一層の下落が懸念されます。円安に頼った業績の上昇には無理があったと考えています。

■株価騰落の激しさ
9月の株価騰落の激しさは、著者がデータを取得している株価指数の騰落数でも解ります。
通常、地域別にみると全勝全敗は滅多に発生しないのですが、9月1日の株価指数全61指数に対して上昇は1指数のみで今年最低の株価指数上昇率が発生しました。
騰落の激しさを勝敗で表すと、
欧州の指数(20指数)は全勝3回、全敗6回、
米州(11指数)では全勝1回、全敗7回という結果でした。
アジア・太平洋は先進国(20指数)が少なく新興国が多く、
各国の株式市場の動きも、まちまちなことが多いことから、全敗が1回で、全勝は0回です。

■世界株価の概要
・オールカントリー指数は-5.12%の続落です。
・先進国の指標MSCIワールドは-3.86%、新興国の指標MSCIエマージングマーケット指数も-3.26%下落しました。

・地域では、アジア太平洋が-4.72%の下落、欧州のSTOXX600は-4.14%、中東アフリカの指数ブルンバークGCC200指数は-1.00%。の下落です。

・米国概況
9月米国の株価も下がりました。ニューヨーク・ダウの落ち込みは小さく-1.47%の下落、ナスダック総合は-3.27%下げ、S&P500も-2.64%下落しています。
株価の下落は続いていますが、その幅は若干縮小してきていますので、シカゴのVIX(恐怖)指数は8月31日の28.43㌽から24.50㌽に小幅な低下です。

9月日本株の下落は先進国で最大クラスです。日経225平均は-7.95%の続落、TOPIXは-8.19%の続落、新興・小型株のジャスダック市場は-4.45%下落、マザーズも-6.13%下落しています。ほアベノミクス第3の矢「成長戦略」でTPPの遅れ、市場改革の遅れ、技術革新の遅れなど、遅々として進まない状況が確認されたと筆者は考えています。

東証リート指数は2.65%の上昇です。

■先進国株価指数
●9月の先進国株価指数、上昇はゼロです。
世界各国の株価指数(東証リート指数除く)29指数が下落しています。

150930先進国株価指数月間騰落率
上昇した株価指数はありません。

下落した29指数の内、下落1位は日本のTOPIXで-8.19%、大幅な下落です。2位は日経225平均の-7.95%下落、3位はスペインマドリッド市場のIBEX35で-6.81%の下落、4位はイスラエルのテレアビブ100指数で-6.22%下落でした。

騰落1位同士の差は成立しませんでした。

●新興国・フロンティア国の株価指数は新興国の大半は下げています
上昇した1位はナイジェリアの全株指数で5.16%の上昇、2位はギリシャのアテネ総合指数の4.81%、3位はバングラディシュDSE Broad IDXで1.75%の上昇です。

150930新興国及びフロンティア国株価指数月間騰落率

下落した多くの株価指数の中で、1位は、アルゼンチンのメルバル指数で-11.04%の下落、2位はパキスタンのカラチ全株指数で、-6.72%の下落、3位はインドネシアの総合指数で-6.34%の下落です。

今週の上海総合指数は、-4.78%の続落、3052.78㌽です。
先進国と同様、開かれた市場の香港ハンセン指数は-3.80%下落でした。

■主要長期国債利回り週間変化
主要先進国の株価の下落から、国債利回りも低下しています(債券価格は上昇)
先進国では新西蘭が利回り上昇(価格は低下)となりましたが、他の主要国では、株価下落・債券価格上昇という原則通りの状況です。

150930主要長期国債利回り月間変化

■主要商品先物価格及び商品指数
・貴金属・原油が下がり、CRB指数、日経商品17種は下がりました。
・貴金属続ではプラチナが-10.19%と大きく下げています。
・非鉄金属では、亜鉛が-6.69%の下げでした。
・石油は3原油ともに下げ、特に北海ブレントは-10.67%の下げでした。
・穀物はトウモロコシ(+6.60%)、小麦(+6.27%)値上がりしています。

150930主要商品先物価格及び商品指数月間騰落率

文責
保険や投資信託を販売しないファイナンシャル・プランニングの専門家。あなたのセカンドライフ・プランに適した期待リターンとリスク許容度で、資産配分とボートフォリオの構築を口座開設から銘柄選定までサポートします。
独立系顧問料制アドバイザー(商品を販売しないアドバイスの専門家)
吉 野 充 巨

FP学会 会員
プライマリー・プライベート・バンカー日本証券アナリスト協会認定
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R) 
宅地建物取引主任者
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー
独立系顧問料制アドバイザーの紹介
http://profile.allabout.co.jp/w/c-64005/
http://mbp-tokyo.com/officemyfp/column/12298/
http://www.officemyfp.com/komonryouseiadviser.htm

『このコラム又は回答は、投資判断の参考となります情報の提供を目的としたものであり、有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません。
投資による損益はすべてご相談者及び読者ご自身に帰属いたします。
投資にあたりましては正規の目論見書、説明書等をご覧いただいたうえで、読者ご自身での最終的なご判断をお願いいたします。
本コラムは、信頼できると判断した情報に基づき筆者が作成していますが、その情報の正確性若しくは信頼性について保証するものではありません。』

このコラムに類似したコラム

8月の月間騰落 株価指数・国債利回り・商品先物価格 2015年8月31日 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2015/09/01 16:29)

2015年4月24日(金) 株価指数・長期金利・商品先物価格週間騰落率 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2015/04/26 12:45)

トランプ氏勝利後の株高・円安はどこまで続く? 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2016/11/27 17:48)

トランプ氏勝利後のマーケットの状況 11月第2週 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2016/11/20 13:59)

10月のマーケット情報 日本株は上昇、欧米は下落 吉野 充巨 - ファイナンシャルプランナー(2016/11/03 16:46)