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日経記事;『ヘッドライト、明るさ最高 パナソニック、新型半導体レーザーで車市場開拓』に関する考察

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皆様、
おはようございます。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。

9月29日付の日経新聞に、『ヘッドライト、明るさ最高 パナソニック、新型半導体レーザーで車市場開拓』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『パナソニックは自動車のヘッドライトの明るさを世界最高レベルにできる技術を開発した。電気を光に変換する半導体レーザーに新素材を使い、光の強さを従来の1.5倍に高めた。

暗闇でも遠方を走行する車などをとらえやすくなり、車の安全性の向上につながる。パナソニックはDVDプレーヤーなどで使う半導体レーザーで世界で約8割のシェアを持つ。強みの技術を生かして、成長する自動車関連市場を開拓する。

半導体レーザーは投入電力の7割が熱となり、内部にこもると、光を出す力が低下しやすかった。今回、業界で初めて熱を抑える省エネ型の開発にめどをつけた。

新型の半導体レーザーでは素子の一部に熱を通しやすい窒化アルミニウムを利用、熱を逃がしやすい構造にした。光を効率的に出せるようになり、光を発する性能であるレーザーの出力はこれまで限界とされていた3ワットから世界最高の4.5ワットに高まった。

照射距離は現在の500メートル程度から700メートル程度に伸びる可能性がある。成長分野とする自動車関連の戦略部品として、2019年をめどに実用化する。

自動車用のヘッドライトは省エネ性能の高い発光ダイオード(LED)の採用が進んでいる。半導体レーザーは高価なため、自動車用では現在は一部の高級車での採用にとどまる。

パナソニックはより遠くを照らしやすいレーザー照明の利点をアピールし、需要を開拓する。スタジアムなどのスポットライト向けやレーザー加工機の光源としても売り込む。

パナソニックは自動車関連を成長事業と位置づけている。18年度に車載関連の売上高を14年度比8割増の2兆1000億円に高める計画。リチウムイオン電池やカーナビゲーションシステムなどが成長をけん引するが、将来は自動車用ヘッドライト関連も中核製品にしていく考えだ。』


本日の記事は、パナソニックが新規事業の柱の一つとして積極的に行っている自動車関連ビジネスについて書いています。

パナソニックは、半導体レーザーに新素材を活用することで、光の強さを従来比1.5倍に高めることができる自動車ヘッドライトの開発・実用化を進めるとしています。

自動車は、安全性を向上するため、先進国では業界団体で自動ブレーキや自動運転の開発・実用化が急速に進んでいます。

最近、米大手ITベンダーのアップルは、グーグルと同じように自動車事業に参入する動きを具体化しつつあると報じられるようになっています。アップルもグーグルと同じように自動運転の開発・実用化を行うとみています。

この自動ブレーキや自動運転を実現する上で大きな役割を果たす機能の一つが、自動車の目です。
さまざまな自然環境下で自動ブレーキ自動運転の機能が正常に作動するには、自動車が置かれている状況を可能な限り明確に把握・理解する必要があります。

自動車の目の機能・性能が決め手の一つになります。CMOSセンサーデバイスによるカメラや各種センサー・レーザーなどが重要な役割を果たします。CMOSセンサーデバイスによるカメラの開発・実用化は、ソニーが積極的に動いています。同様にセンサーやレーザーなどは、多くの国内メーカーが積極的に開発・実用化を進めています。

パナソニックは、自動車の目の機能・性能を上げる周辺環境改良を、高性能ヘッドライトで実現しようとしています。照射距離は現在の500メートル程度から700メートル程度に伸びる可能性があるとのこと。

ヘッドライトの照射距離が長くなると、より遠方の被写体を事前にとらえることができますので、常識的には、自動ブレーキや自動運転だけでなく、通常の人による運転作業中の安全性が向上します。

パナソニックが開発・実用化を進めて、半導体レーザー照明の製造コストが、現在の主流となっているLED照明などと競争できるまでになれば一気に普及する可能性があります。

パナソニックは、現在リチウムイオン電池とカーナビゲーションシステムを自動車関連事業の商品にしています。これにヘッドライトが取扱商品に加わる可能性があります。

自動車は、明確に環境負荷軽減、IT化と自動ブレーキや自動運転対応に突き進んでいます。リチウムイオン電池やカーナビゲーションシステムは、これらを実現するための主要なデバイスの一つにになります。

もちろん、国内外の多くのメーカーがこの成長分野に注力しており、パナソニックが当該市場で勝ち組になるためには、徹底的な差別化・差異化を可能にする技術と商品を開発・実用化することが必要不可欠です。

この視点からパナソニックが自動車関連分野でどのように事業展開していくか注目していきます。パナソニックの動きは、ベンチャーや中小企業が新規事業立上を行う上での参考事例の一つになることによります。

よろしくお願いいたします。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 山本 雅暁

 

 

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