日経記事;『工場制御 全部品でIoT オムロン、20年までに』に関する考察 - 各種の新規事業・事業拡大 - 専門家プロファイル

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日経記事;『工場制御 全部品でIoT オムロン、20年までに』に関する考察

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皆様、
こんにちは。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。

9月27日付の日経新聞に、『工場制御 全部品でIoT オムロン、20年までに』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。
記事の主な内容は以下の通りです。

『制御機器大手のオムロンは2020年までに、工場の制御に使う電源やスイッチなど約10万種類のすべての部品に稼働状況のデータを収集して送信する機能を設ける。

すべての部品をセンサーのように使うことで顧客企業の生産ラインを緻密に制御し、不良品ゼロや稼働率100%を目指す。モノのインターネット化(IoT)を徹底し、生産性を3割以上向上できると見込んでいる。

オムロンは工場の生産ラインで使う電源、リレー、スイッチなどの制御機器と呼ぶ部品のほか、これらを動かす基盤となる「プログラマブルロジックコントローラ(PLC)」を手掛ける。工場の自動化支援を中核事業としている。

今後は電流や電圧、温度、モーター回転数などのデータを制御機器が自ら取得し、送信できるようにする。今後開発するすべての部品のほか、既存製品にも順次、通信機能を搭載するよう設計を変更する。

人や物が近づいたことを検知する「近接センサー」では光の受光量を取得するだけでなく、送信できるようにする。受光部の汚れを常時検出でき、不具合が起きる前に交換できるようになる。

各機器から集めた膨大なデータを解析し、工場の生産設備が最適な稼働になるよう自動制御できる体制を整える。他社と組み、顧客企業の希望に応じてビッグデータ解析を手掛ける体制も整える。

世界の製造業は生産効率化のためIoTを活用し始めている。オムロンは既存の制御機器をセンサー代わりに活用することでコストを抑えながらIoTの普及を促したい考えだ。』


IoT、あるいはIoT対応は、ほぼ毎日、新聞に取り上げられています。本日の記事もその一つになります。

オムロンは、国内大手の制御機器メーカーであり、工場内の生産ラインで使われる装置や当該装置に使われる各種センサーなどの部品やデバイスを製造・販売しています。

IoT対応は、米国、ドイツなどの企業や政府が力を入れて普及促進が進みつつありますので、当然のごとくオムロンなどの生産設備関連メーカーも対応しないと、差別化・差異化を維持強化することが難しくなります。

一般的に工場内で使用される電源、リレー、スイッチなどの制御部品・機器は、本日の記事にありますように、「プログラマブルロジックコントローラ;programmable logic controller(PLC)」でコントロールされます。別名で一般的にシーケンサと呼ばれることもあります。

最近のウィキペディアによると、PLCは、小型のコンピュータの一種で、中枢には他のコンピュータと同じようにマイクロプロセッサが使われ、ソフトウエアで動作します。このソフトウエアは、一般のコンピュータで使用されているノイマン型の動作モデルとは異なり、リレー回路を原型とするステートマシンを動作モデルとしています。

したがってPLCのプログラムは、リレー回路を記号化したプログラミング言語が使われています。このため、一般のコンピュータで使用されるソフトウエア開発を行うエンジニアは、PLCのプログラムを書けません。PLCのプログラムは、最近、一般的に国際標準規格 IEC 61131-3 に基づき作成されています。

PLCのプログラミングは特別な知識を持った電気技術者の分野となるとのこと。PLCは巨大な機械装置や人を運ぶ装置を制御することが多く、きわめて高い安全性と安定性が求められ、PLCのプログラムは、最近ではバッテリーを使わないフラッシュメモリが使われることが多いとされます。

オムロンは、PLCで一定の開発・運用ノウハウをもっており、工場内の生産設備の自動化などで差別化・差異化を可能にする原動力の一つになっています。

このように生産設備を安定的に、且つ高信頼性と高速処理が求められる制御・コントロールに使用されるPLCが、インターネット経由で情報・データのやり取りができるようになっています。

PLCがインターネット経由でIoT対応することが可能になっていますので、工場全体の制御・コントロールを自動化を含めて高効率に実行するとともに、工場間、工場と部品資材の調達業者、製品の販売業者、物流業者などとの相互連携も高効率に行えるようになります。

オムロンは、自社の強みであるセンサーなどの制御部品・機器とPLCをIoT対応して競争力を高めて、新規需要獲得を狙います。

オムロンがこのことを1社単独で実現することは不可能ですので、ITベンダー、クラウドサービス事業者などと組んで、大量のデータ・情報を高速処理・判断できるようにするとともに、当該データを保管・管理できるようにする仕組み作りを行うとみています。

IoT対応は、このように大手企業といえども1社単独で行うことは難しく、必ず複数の企業との協業・連携により実行することになります。

高度なソフトウエア開発力をもつベンチャーや中小のITベンダーは、IoT対応において多くの新規事業立上の機会獲得につなげることができます。工場のIoT対応は、宝の山の一つになります。

そのような視点から、オムロンなどの制御部品・機器メーカーの動きに注目していきます。

よろしくお願いいたします。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 山本 雅暁

 

 

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