自宅の一室がバレエの衣裳部屋に!?【続編②】 - 心・メンタルとダイエット - 専門家プロファイル

舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
東京都
クラシックバレエ教師・振付家

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対象:ダイエット

佐久間 健一
佐久間 健一
(ボディメイクトレーナー)

閲覧数順 2024年04月18日更新

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自宅の一室がバレエの衣裳部屋に!?【続編②】

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       それでは前回に引き続き、バレエ衣裳の一部である頭飾り多数を収納した中から、

             今回は「ティアラ系」数点をご紹介させて頂きます♫

                     ☆_(_☆_)_☆

 

 

             

        本来は「ゴミ収納ラック」として売られていた物をこの様に利用し、

    見た目がとってもオシャレ~☆彡と自画自賛の(笑)、我が「オリジナル頭飾り収納」♫♫♫

                      (*^^*) ~ ♫

 

  

             

            こちらが噂の(!? 笑)「ティアラ系」の頭飾り収納♫

 

 

      

            左側は数々有る "銀系" のティアラをまとめて収納したBOX。

         (※このBOXの下には "金系" でまとめた物も有りますが、ここでは省略)

          

                          そして右側は「眠れる森の美女」で有名なブルーバードのお相手の

                               "フロリナ王女" のブルー系ティアラ数個をまとめています。

 

 

 

                                      

      こちらは「ライモンダ(ハンガリー貴族の娘)」のティアラと袖をまとめて収納。

    数え切れないほど手作りしたティアラの中でも、これはかなり私のお気に入りの物でした♫

 

  

              

          ちなみに舞台で衣裳と共に身に付けると、こんな感じになります♫ 

          こちらの衣裳や袖、ネックレス等も勿論全て私の手作りになります♫     

               (※写真は「ライモンダ」を踊る私デス♫)

 

 自分が着たいと思うデザインの衣裳を自分で手作りして、それを纏(まと)って舞台で踊るのというのは、

        私に取ってはこの上なく贅沢で、そして心豊かに満たされるものでした♡

                         ( ・・) ~ ♡ ♡ ♡

 

 

 

                

          こちらは「ラ・シルフィード」の花の頭飾りとパールのネックレスにブレスレットの一式。

           これらの飾りで、舞台では可憐で品の在るタイトルロール、

   ロマンティック・バレエの代表作の一つである「ラ・シルフィード(空気の精)」が演出されます。

 

                        

               (この「ラ・シルフィード」も私デス♫)

 

 

            それでは最後に、バレエと言えば 「白鳥の湖」と言われる、

         バレエ界の王道作品の主役、オデット姫の頭飾りをご紹介致しましょう♫

 

 

              

         この羽根は白鳥を演じる時にプリマバレリーナが頭に着ける物です。

「白鳥の湖」とは別の、これ又有名な「瀕死の白鳥」という小品作品でも使用される頭飾りでもあります。

    (※BOXの上に置いたティアラは、自分がオデット姫を久々に踊る時に新調して作った一品♫)

 

    

              

            「白鳥の湖」Act2より (オデット姫 … 大園エリカ)

 

 

 

ちなみにロシアでは、「白鳥は、プリマの中でも選ばれた人しか踊れない」 という厳しい伝統が有ります。

《 ゚Д゚》☆彡

これは芸術性の高い美を重んじるバレエ大国ロシアの伝統でもあり、誰でも踊れてしまう楽しいビジネス・バレエ=アマチュア感覚の強い日本のバレエ界とは大分意識が違うのですね~~~。

(^^;;;

 

でもだからロシアの芸術は大変質が高く、伝統を保ちながら常に発展して行けるのだと思います。

そんな媚びの無い毅然とした "大人" なロシアのバレエ芸術に対する誇りと意識が、舞台での神秘性と透明感、そして格調高い高尚な品格を醸し出し、あのロシア独特のバレエ様式美と魂が表現されているのです♫

☆_(_☆_)_☆

 

特にロシアには、芸術というものが人間に与える影響力というものの捉え方が日本とは全然違い、

そこから来る深い知性と理解から生まれた、国を挙げての "本物の芸術家を育てるシステムとカリキュラム" が、その長い歴史からの文化と伝統としてしっかりと確立されているので、

 

バレエダンサーになれる人というのは、その様な役目を持った "選ばれた人しかなれない" という感覚が一般市民にも、勿論ダンサー達自身にも浸透しており、

それ故、芸術を生み出す "芸術家" という者へ尊敬を持つという文化が国に育つのですね。

 

そしてその様な国に守られ、人々に愛され応援されるダンサー達も、しっかりと「自分の生まれて来た使命」を自覚し、

その自覚から生まれる誇りと意識と情熱が、どんな厳しい訓練にも耐え得る自発的な忍耐力と(これは "やらされている" などという感覚ではない、自立した)美徳を身に付けさせるのです。

( ・・) ~ ☆彡

 

どの様な分野であっても、"本物" に成る道の裏には「厳しさの伴う努力」というものは欠かせない、当たり前の大事な要素であるという事。

そして「芸術から選ばれる者」は、それを "厳しさ" とは感じない、むしろその血の滲む様な努力を "喜び" に感じられる資質と体力を生まれ持っているのです。

それを生み出すのは一重にダンサー達自身の芸術への深い理解と、そして"情熱"なのです。

( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡

 

ロシアの様に、その深い理解から生まれた「国がスポンサーとなり芸術文化を守る」という土壌が無ければ、本物の芸術家を見出し育てるという事は実に難しくなるのです。

「芸術」と「ビジネス」というのは本来相反するものだという事を、彼等は深く深く理解しています。

(※この事に関しては、後日改めてコラムでお伝えしようと思います)

 

どこの国に行っても、日本が「ビジネス大国=芸術後進国」と言われてしまう所以は、その様な土壌が国に無く、その様な意識が一般市民に浸透確立されていないという背景も在るのです。

 

 

日本の様にダンサー(芸術家)自身が「自分が踊る為の "ビジネス" 」など考えなくて良い、芸術家とビジネスを切り離して国が支える様なシステムが存在するからこそ、

ロシアのバレエ&バレエの基礎を土台にしたあらゆる分野のものが、他に類を見ないほどの芸術性と美しさを持つ事に繋がっているのです。

だからあの様に「これが同じ人間なのか!?」と思わせるほどの美しい天才芸術家達が、途切れる事無く沢山生み出されているのですね~♫

 

 

 

…あれ?最後は何だかバレエ談議になってしまいましたね?(笑) 

では次回も引き続き、他の作品の頭飾りをご紹介致します♫

(^^♪

 

 

 

 

 

 

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舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ

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長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年