主婦A「最近リフォームしている家多いわね」
会社員C「会社の同僚も親と同居しているんでバリアフリーにしたらしいよ」
主婦A「廊下やトイレなどに手すりをつけたりするのは、ゆくゆくは必要になるわよね」
会社員C「バリアフリーは金額もそこそこ行くと思うけど、みんなどうしてるのかな」
主婦A「バリアフリーでローンでやるのかしら。みんな自己資金じゃない」
会社員C「うちの会社に最近出入りしている銀行さんがバリアフリーのパンフレット持ってきてローンを勧めているのを見たことがあるよ」
主婦A「それじゃ、ローン組む人もいるのね」
会社員C「金額によるけど」
先生B「こんにちは。今日はリフォームの話をしていたのかい?」
主婦A「そうなんです。うちではないんですが最近バリアフリーとかリフォームしている家が多いなと思って」
会社員C「先生 バリアフリーでローンを組んだ場合、住宅ローン控除のような制度はあるんですか」
主婦A「家と違ってそんなに多額じゃないからないんじゃない」
先生B「それがあるんだよ」
会社員C、主婦A「えっ本当ですか?」
先生B「バリアフリーも含めて、大規模な修繕や模様替え、耐震工事、断熱改修工事などを行った場合、細かい計算はあるんだが、年末のローン残高の2%を所得税等から控除できると考えていいよ」
主婦A「そういえばマイホームを買った時に聞いていたこと思い出したわ」
先生B「バリアフリーのローン控除の主な要件は下記の通りだよ」
・50歳以上又は要介護認定を受けている、あるいは障害者であること
・50万円超の工事であること
・工事完了から半年以内に住んで、毎年12月31日まで引き続き住んでいること
・床面積が50平米以上であること
・ローンの返済期間が5年以上であること(金利が1%に満たない場合はだめ)
・合計所得が3,000万円以下であることなど
会社員C「マイホームの住宅ローン控除とちょっと似ているかな。でもローン期間など微妙にちがうところはある」
主婦A「なるほどね。だから高齢者の利用が多いのか」
先生B「あと、ローンがなくてもOKな場合があることも覚えているかな」
主婦A「完全に忘れていますが」
先生B「実際の工事費用と標準的な工事費用のいずれか少ない方の1割が戻ってくて、1年のみの制度だよ」
会社員C「工事内容によって、標準的な工事費用が違うんでしたよね」
先生B「よく覚えていたね。例えば浴槽の高さを高いものから低いものに交換した場合は1か所につき503,500円、実際かかった工事費用が仮に40万円だとしたら、少ない40万円の1割4万円が所得税から控除されるんだ」
主婦A「どっちが得かその時にならないとわからないわね。またその時に先生に相談させてもらいます」
このコラムの執筆専門家
- 大黒たかのり
- (東京都 / 税理士)
- 大手町会計事務所 代表税理士
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