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日経記事;『リクルート、新興国でネット授業 英社を買収』に関する考

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皆様、

こんにちは。
グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。

8月22日付の日経新聞に、『リクルート、新興国でネット授業 英社を買収』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『リクルートホールディングスはインターネットを活用した教育事業で新興国に進出する。インドネシアやフィリピンでネット授業を手掛けるベンチャー企業を買収し、有名講師の講義の動画が定額で見放題になる大学受験生向けサービス「受験サプリ」のノウハウをつぎ込む。国内の教育市場は少子化で頭打ち感が出ており、若年層が多く教育熱が高まる新興国の需要を取り込む。

このほど英国の教育ベンチャー、クイッパーの全株式を約48億円で取得した。同社はディー・エヌ・エーの創業メンバーの渡辺雅之氏が2010年に設立し、東南アジア、ロシアやトルコなど9カ国で小中高校にネットで問題集を提供する事業を運営している。

リクルートグループが国内で展開する「受験サプリ」は月額料金980円で、講義動画に加え、会員それぞれが学習の進捗や最適な学習方法をシステム上で把握できる。これらをクイッパーのサービスに応用する。

具体的には、問題集の配信と添削が中心のサービスに現地講師の講義動画を加えていく。さらに学校に有料プランを加えたサービスを売り込むことを検討する。料金は日本と同様、低価格に抑える見込みだ。』

スマートフォンやタブレット端末機器の急速普及は、アセアン地域のインターネット環境を激変させました。

日本は、政府の施策のもと、NTTやKDDIが光ケーブルをほぼ日本全国に敷設を行って、高速ブロード環境網を実現しました。

ベトナム、タイ、フィリピンなどは、以前、日本と同じように光ケーブルを敷設して高速ブロードバンド環境網を構築しようとしてきました。

光ケーブルの敷設は、高額投資を必要としますので、当然のごとく新興国は、長い時間を要して実現する前提で考えられていました。

アップル、サムスン、中国・台湾メーカーがスマートフォン(スマホ)やタブレット端末機器をアセアン地域に導入したことで、一気にインターネット普及が進みました。

特に、最近中国製の廉価版スマホ(1万円以下の販売価格)の売上が急激に伸びた結果、当該スマホがインターネット普及をさらに加速させました。

スマホはアセアン地域で社会インフラとなっており、個人生活だけでなく、BtoCおよびBtoB両タイプのビジネスでインターネットの出口端末としての役割を果しています。

スマホは、パソコン、タブレット端末機器を押さえて、インターネット出口端末の主役になっています。

一方、アセアン域内では、低所得者層を含む自国民に教育を受けられる機会を増やして、より高度な仕事に就業できるようにするため、その一つの施策としてeラーニングの実施・普及を進めてきました。

しかし、スマホの普及前は、インターネット環境が整わず、eラーニングは大学や大手企業のネット環境があるところでの実施にとどまっていました。

スマホの普及は、上記しましたようにインターネット環境を激変させました。多くの国民がスマホを毎日使っていますので、eラーニングを活用できる環境が整いつつあります。

すでに日本のITベンダーは、アセアン域内での教育需要を取り込もうと動いており、スマホ活用を前提としたコンテンツを制作して、eラーニング事業を展開しています。

スマホとパソコンでは画面サイズなどが異なります。また、インターネット環境が整い筒あるとはいえ、日本のように光ケーブルが敷設されていませんので、高速ブロードバンド環境にはなっていません。

このような制約環境下で、スマホ、タブレット端末、パソコンの使用を前提にしたeラーニングコンテンツを制作して、実装する必要があります。

ベトナムやタイは、日本と同じように英語などの外国語を苦手とする人が多くいますので、語学教育は有望なコンテンツの一つになります。

日本語を勉強して、日系企業に勤務したいとの需要も高いものがありますので、日本語学習コンテンツも増えています。

日系企業の中には、自社従業員のレベルアップを図るため、eラーニングの受講を従業員に勧めている会社もあります。受講に対して経済的支援も行っている場合があります。

このように、アセアン域内では、人口が多いことと、教育に対する潜在需要がありますので、今後eラーニングビジネスは伸びていくことが予想されます。ITベンチャー企業にも事業機会が生まれます。

しかし、競争は、ますます激しくなりますので、教育コンテンツや講師、指導方法などで徹底的な差別化・差異化を行わないと勝ち残れません。

今後、アセアン域内でeラーニングビジネスがどのように展開されていくのか注視していきます。

よろしくお願いいたします。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 山本 雅暁


 

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