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ウジ トモコ
代表取締役 アートディレクター
東京都
アートディレクター
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人気店で検証するCIと経営戦略「キータイプの重要」

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視覚マーケティング ポジショニングとカテゴリー
こんにちは ウジトモコです。

「マーク制作の重要点」については多くの方に関心を寄せていただいたようですので今日はキータイプについて,身近な事例をご紹介します。

こちらは皆さんもよくご存知の人気家具店の駐車場サインシンボル。実際に「IKEA 港北店」で撮影して来たものです。

駐車場に限らず、レストラン、注文書、、、すべてのものがこういったデザインや書体で統一されているため、お店はとても「IKEAっぽい雰囲気」に満ち溢れています。お買い物するのも、実際、愉しいですよね。


この書体は、フーツラー(FUTURA)ファミリーと言われるとても一般的なもの。ファッション誌のELLE、企業ではHP(ヒューレットパッカード)社など多くの企業が使用しているメジャーな書体です。
ちなみにIKEAのロゴは、前回のコラムでふれた社名がそのままデザインされている『ロゴタイプ』ですね。
▼ロゴタイプの優位性についてはこちらのコラムをどうぞ
http://profile.ne.jp/pf/uji-publicity/column/detail/38121


日頃からロゴの制作を頼まれる時には、弊社では必ず『企業が主として用いる書体=キータイプフェース』の提案をさせて頂くように心がけています。
なぜなら『書体』がデザインの人格決定権をもっているし、その雰囲気や世界観(※2:トーンアンドマナー)を操る事はビジネスの成長に大きく影響を及ぼすからです。


CI(企業ブランドを守るための視覚的なルールづくり。VIとも言う)を「マーク作成」といまだに思い込んでいらっしゃる方が多いのはとても残念な事です。『ブランド戦略がうまい』といわれている最近の企業のほとんどは「ブランドロゴ目隠しテスト(ロゴを隠してどこの製品か当てるテスト※1)」をしても、どこの製品なのか分かるものがほとんどという仕組みが、実はすでに出来上がっています。


さらにIKEAのキータイプがフーツラーでしっくり来る理由は、はっきりしています。

フーツラーのファミリー書体である「フーツラーエキストラボールド」を変形、加工して作っているからです。


以前、約予算100万の仕事で、既存の書体を元にロゴタイプを提案したことがありました。

「書体じゃなくて、文字をデザインして作ってくれ。デザインに凝りたいんだ。」

発注元の社長さんはこのようにおっしゃっていましたが、キータイプを一から作るというのは百万以下の仕事ではまずありませんし、既存の書体を使う事はデザインに凝る、ということの反対側にあるものではありません。

むしろ、信頼感や安心、品質を「無意識に」感じさせたいのであれば、ベーシックな書体選びから「コアの強み」をデザインに盛り込んでいったものの方が効果は抜群です。しかも経営戦略的なターゲットがしっかりとできていれば、このようなキータイプの選定は比較的しやすいというおまけもついています。

もちろん「IKEAっぽい雰囲気」のような、感覚的なものは直接的な数字にはなりにくいのかもしれませんが、すでに多くのブランドの専門家がその威力を立証しています。

知らなかったでは済まされなかったという時代が、もうやって来ているという訳です。

ご参考になれば幸いです。



▼「ブランドロゴ目隠しテスト(※)」ブランド最先端事情はこちら
ブランドギャップ(単行本)マーティ・ニューマイヤー (著)
▼マーケッターが語るブランドの基本22項目
ブランディング22の法則 (単行本)アル ライズ (著), ローラ ライズ (著)
▼マーケッターが語るインターネットブランディングの基本11項目
インターネット・ブランディング11の法則 (単行本)アル ライズ (著), ローラ ライズ (著)



▼トーンアンドマナーの重要性と新市場のためのデザインマーケティングとは?
視覚マーケティングのススメ (単行本(ソフトカバー))ウジ トモコ (著)