- 廣瀬 孝一
- Powerful Management 代表
- 沖縄県
- 人財育成/セールストレーナー/プロコーチ
対象:対象者別研修
- 松本 耕二
- (研修講師)
- 松本 耕二
- (研修講師)
なぜ、部下や後輩に「大丈夫?」と尋ねてはいけないのか
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上下のコミュニケーションに「大丈夫?」はNGワード
上司や先輩が部下や後輩に対して使いがちなフレーズで「大丈夫?」というフレーズがあります。
部下や後輩が答える「大丈夫です」には、3つの種類があります。
1.本当に大丈夫と思っている「大丈夫です」
2.ちょっと課題があるが、叱られることを覚悟している自己責任の「大丈夫です」
3.お小言や指摘から逃れる「大丈夫です」
一見1と2は問題なさそうに思えますが・・・
1の場合、課題に気付いていない場合や、予見が甘い場合があります。
2の場合、ほんの少しのサポートで確実に達成させることが出来るかもしれません。
3の場合、「本当に?」と追い打ちをかけたくなります。もし追い打ちをかけたりしたら、部下や後輩は「自分は信用されていない」と思われかねません。
「大丈夫?」と尋ねられた部下や後輩は、大抵「大丈夫です」と答えます。
「大丈夫じゃありません」と答えた後の、追及やお小言を無意識のうちに避けたいと思うからです。
「大丈夫?」を「現状を教えてくれる?」に変えましょう。
部下や後輩に「大丈夫です」と答えられたら、「そうか、頼むね」としか答えようがありません。
場合によっては、上司や先輩であるあなた自身の不安を募らせることに繋がります。
そもそも、「大丈夫?」のフレーズは何の為に使っているのでしょうか?
・部下が心配
・失敗しないように確認している
・現状確認のため
他にもいくつか出てきそうです。
上司や先輩としては、「大丈夫?」と「現状を教えてくれる?」のどちらを使いたいですか?
もし、「大丈夫?」を選んだとしたら、無意識のうちに他の目的を持っている可能性があります。
・確認したから責任は部下や後輩という責任逃れ
・意図的に失敗させたい
などがあるかもしれません。
「現状を教えてくれる?」のフレーズに変えると、課題が共有できます。
更に、課題発掘の機会になり得ります。
現状を確認したうえで、「大丈夫か?」なら良いかもしれません。
しかし、その際も上司や先輩は、「私の役目はある?出来そうか?」と尋ねたほうが好ましいです。
より上位の立場やデキル人には、「大丈夫か?」はOKです。
更に上位になると、尋ねることも不要になります。
組織や人の状態、ミッションの大きさで使い分けたほうがよさそうです。
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