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日経記事;『シード、コンタクトで眼圧把握 緑内障患者向け データを24時間収集』に関する考察

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皆様、

こんにちは。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

7月10日付の日経新聞に、『シード、コンタクトで眼圧把握 緑内障患者向け データを24時間収集』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『シードは眼球の膨張を検出するセンサーを内蔵した検査用コンタクトレンズを今年秋に発売する。センサー内蔵の「スマートレンズ」が国内で発売されるのは初めて。

データは無線で記録装置に送られ、病院の検査だけでは分からなかった日常生活での眼球内圧力(眼圧)の変動を把握できる。眼圧を下げる必要がある緑内障の治療に役立てる。

レンズはスイスのベンチャー企業、センシメッド社が開発した。シリコン素材のレンズの中にゆがみを検知するセンサーとデータを送るアンテナを埋め込んでいる。眼圧の高まりに伴う眼球の形の変化を検知する。

測定データは目の周りに装着したアンテナが受信し、記録装置に転送する。医師がデータをチェックして眼圧の変化を推計し、投薬量の調整など治療に役立てることができる。レンズは使い捨てで24時間の測定が可能。欧州ではセンシメッド社が既に販売している。

眼科医のいる病院に販売し、病院が患者に貸し出す。価格は装置一式で100万円前後、レンズは1枚数万円となる見込み。健康保険の適用外となる。

緑内障は眼圧が高くなり、視神経に障害が出る病気。厚生労働省の統計によると緑内障の患者は70万人以上。悪化すると失明する場合もある。眼圧を下げる点眼薬を使った治療が一般的だ。

眼圧は通常、病院内の眼圧計で測定する。ただ時間帯や姿勢によって変化するため、測定時には正常でも気付かずに病状が進行することもある。24時間の継続的な測定で、病院内だけでの検査よりも詳しく調べる必要性が指摘されていた。

日常生活で生体データを取得する技術の開発は盛んになっている。

コンタクトレンズでは昨年1月、米グーグルが涙に含まれるブドウ糖を検出するレンズの試作品を開発した。糖尿病の患者に欠かせない血糖値が推計できる。技術供与を受けた欧州製薬最大手のノバルティス(スイス)が実用化に向けて開発を進めている。

米セント・ジュード・メディカルは肺動脈内に埋め込む血圧センサーの技術を持つベンチャー企業を買収。心不全が重症化する前に予知し、医師が治療法を見直せるシステムを米国で発売した。

国内では東芝が脈波・心電・体温・体動の4つの生体データを読み取れる14グラムの小型センサーを開発した。ゲルパッドで胸部に密着させ精度を高めたもので、医療分野への応用も目指している。』


IoT(Internet-of-Thngs)は、毎日日経記事として取り上げられています。本日の記事もその一つになります。

私は、製造事業者やITベンダーの新規事業立上や海外市場開拓・集客支援を主に行っていますので、IoTに対する関心が高くなっています。

IoTは、間違いなく製造事業やITに新規事業や需要を提供するものになります。IoTを支える技術・ノウハウが進化していることによります。

センサーデバイス、無線LANチップ、データ転送チップなどの軽薄短小化と実装技術が、コスト削減も含めて日々改善・改良されています。

さらに、送られてきたデータ蓄積・分析方法にも大きな変革・改良が、ざまざまなITベンダーによって実行されています。

IoTで収集されるデータ量は、一般的に膨大なものになります。これを受けるサーバーを1社単独で処理・管理することは、大手企業以外は困難になります。

ベンチャー・中小企業がデータ蓄積・処理・管理に活用するのは、クラウドサービスです。このサービスを使いながら、分析・解析方法に磨きをかけて、差別化・差異化を可能にしています。

また、最近は、蓄積されたデータの解析・分析に人工知能が使われるようになっています。従来、人工知能は、米IBMやグーグルなどの世界企業しか使うことができませんでしたが、最近、多くのITベンダーが自社開発した人工知能を使って、新規サービスを立ち上げています。

このように、IoT関連の分野には、大手企業だけでなく、企画力・開発力をもったベンチャー・中小企業が数多く参入して、激しい競争が起こっています。

6月22日付のブログ・コラムで書きましたように、IDCジャパンが発表しました資料によると、2014年のIoT対応の国内市場規模は、約10兆円であり、2019年には16兆円を超える規模になると予想しています。

本日の記事も医療用途のIoT関連の一つになります。

コンタクトレンズの提供会社であるシードが、スイスのベンチャーであるセン試用期間シメッド社が開発した、ゆがみを検知するセンサーとデータを送るアンテナを埋め込んでいる使い捨てタイプのコンタクトレンズを使用するとのこと。

このレンズを使用すると、眼圧の高まりに伴う眼球の形の変化を検知して、使用している間連続で当該情報を送ることができます。

なお、このレンズは、現時点で1枚数万円となる見込みであり、健康保険の適用外となるとのこと。今後、開発・実用化が進んで、医療効果が確認できれば、健康保険の適用対象となる可能性があります。また、本レンズの製造コストも下がる可能性があります。

コンタクトレンズのIoT対応は、一足早くグーグルが涙に含まれるブドウ糖の量で血糖値を推測するやり方を発表しています。

コンタクトレンズ、眼鏡、衣服、人工臓器など体の内外に取り付けるものすべてが、医療用途のIoT対応の対象になります。

医療用途だけでも市場規模は大きなものになりますので、特定分野・用途でのIoT対応の開発・実用化を、多くの国内ベンチャー・中小企業が実現することを期待します。

また、当然のごとく、医療用途で開発・実用化したIoT対応のノウハウは、他の事業分野に応用可能になります。

ベンチャー・中小企業が各ニッチ市場で、IoT対応の開発・実用化を徹底的に行って、しっかりとした新規事業基盤を構築することを期待します。

1社単独では、IoT対応が実現できなくても、素材、部品、デバイス、ITの各分野の専門企業が連携・協業することで実現できます。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

 

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