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良い親になる秘訣 ー Scientific American Mind より

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Educational Psychology

How to Be a Better Parent 「良い親になる秘訣」と題した科学的な記事が Scientific American Mind に掲載されています。


子供を持つ方なら誰しも「おぉ〜!」と身を乗り出したくなるような見出しです。


数ある動物の種の中でも、人類の親だけが「子育ての結果」をとやかく言われる運命です。

子猫がなまけものの親猫に育ったとしても、「親はどんな育て方をしたんだろう!?」なんて非難されないですよね。


そんな人類の親が持つ子育てへのプレッシャーを反映しているかのように、「子育て」に関する本が多く出版されています。

アマゾンで数えると英語の本だけで58,000あるそうです。


科学に基づいているのもあれば、単なる個人的な思い込みに終始している本も多くあります。



今回のScientific American Mind の記事は、科学的リサーチの結果をふまえた「良い親になる秘訣」です。



では、行きますよ、親のみなさん!


「良い親になる秘訣」: Let your kids bored. 「子供に退屈させる」

 

おやおや。


子供の毎日ぎっしりのスケジュールを秘書のように管理し、お抱え運転手のように送り迎えに忙しい親のみなさん。


あれも役に立つかも、これも必要かもと、短い一週間に何をどう詰め込んで子供を忙しくするかで余念のない親のみなさん。


実は疲れ切っているのは、子供だけでなく親のみなさんでは?


そんな苦労も子供が大人になった時にはBackfireするということが数々の研究で証明されています。

あれもこれも習わせたら将来きっと子供は優秀な大人になるだろうと思って苦労したのに、それがマイナスの結果になってしまうということです。



今の時代を生き抜く優秀な大人に育てたかったら、塾だ、スポーツだ、芸術だと詰め込まずに、子供に自由な時間をたっぷりあげて、退屈させること。

これが秘訣だそうです。


優秀な大人。

すなわち、拓越した創造力、自己動機からの行動、失敗を恐れない行動力、失敗からもバネのように立ち上がってくる能力。

これらを備えた大人にするための子育ては、「子供に退屈する時間を」だそうです。


子供自身に、時間をどう使えばいいのかを考えさせることです。


今の時代は既成の刺激で溢れかえっています。

それを親が「はいこれ」「次はこれ」と与えるのではなく、子供が自分でその刺激を感じ取れるよう放っておくこと。

 

退屈した子供の脳はひとりでに考え始めます。

脳が自分で刺激を求め始めるわけです。


その過程が創造力と生み出し、自分から考え動機付けし行動する能力を育てます。

また一旦始めたことを簡単には投げ出さない強さも生まれます。


そして結果、「退屈する時間を持った子供」は、自分は世の中に影響を与えることが出来る能力を持っているとの自覚を持てるようになるそうです。

(The Resilience Research Center at Dalhouse University)



この研究は、次のことも付け加えています。


The more structured activities(子供のとる行動がすべてプログラム、システム化され、子供はそれに従うのみの活動)を主に経験した子供は要注意。


人間の行動をコントロールするための命令を発する脳の主要部分”self-directed executive function” の発達が遅れてしまうそうです。

なるほど、前述の「自己動機」に大いに関係していますね。


“Structured activities” の代表的なもの、サッカーやダンスを習っている6歳児を対象に行った研究からの結果です。

6歳ですでに、です。




私の長い教育の歴史の中で、ある時幼児の指導を止めたことがあります。

本来は自分の好奇心のまま、自由な時間がたっぷり必要なはずの幼児を教室でお行儀よく座らせていることに大きなる疑問を持ったからです。


「もっと子供に自由な時間、退屈する時間をあげてください。」とのメッセージを発信したつもりだったのですが。。。

文句を言いながら、親たちはその空いた時間に他の習い事(どっかの英語でしょうね)を詰め込みました。


という経験から。

私ひとりが手を引いても無駄かと。

(幼児については、時間を奪うことに関与したくないので未だに復活していません。)


では、せめて私のところにいる間は、子供たちの「創造力」「自己動機づけ」「失敗を恐れない行動力」を育む環境を作ろうと、今日に至ります。


それを「退屈する時間」と言えるかどうかは疑問ですが、生き生きした子供たちの表情を見ていると、脳の正常な発達には貢献していると実感しています。


指導方法も正に、Unstructured そのものです。

決まったプロセスはありません。

子供たちが自分で考えます。


成果?

上がっていますよ、かなり。


ただ。

週のほとんどが、Structured Activities でぎっしり埋まってしまっている子供たちが多いです。

(いわゆる進学塾もこれの最たるものですね。)

脳が疲弊しているのがありありとわかります。


”Self-directed executive function” 頑張れ〜!



追伸:親のみなさん。 退屈する時間ありますか? 大人にも必要ですよ。

子供に退屈する時間をあげたら、自分ももっと時間が出来る!


この親の余裕もまた、「良い親」の大きな要因だと、研究者は結んでいます。

Good Luck!

*********************

Virtual Teaching を駆使し、 カナダの小・中・高校の教育課程を基にした指導をしています。

クリティカルシンキングの能力をつけた生徒は「カナダの小さな町での留学・ボランティア」で自分本来の能力を発揮中です。
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