日経記事;『米ネット巨人、20億人の「つながらない」層開拓 グーグル、電波悪くても速くなど』に関する考察 - 海外展開 - 専門家プロファイル

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日経記事;『米ネット巨人、20億人の「つながらない」層開拓 グーグル、電波悪くても速くなど』に関する考察

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皆様、
こんにちは。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

6月25日付の日経新聞に、『米ネット巨人、20億人の「つながらない」層開拓 グーグル、電波悪くても速く/フェイスブックは一部情報を無料に』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『米インターネット大手がアジアの新興市場を開拓しようと新サービスを開始した。検索サービス最大手のグーグルは携帯電話の電波が十分でなくてもウェブサイトを速く閲覧できる技術を開発。

交流サイト(SNS)最大手のフェイスブックは無料のネット利用サービスに乗り出した。アジアでまだネットを利用していない潜在需要は20億人を超えるといわれる。「つながらない」層の取り込みはこれから本格化しそうだ。

インドネシアの首都ジャカルタから北東に約2000キロ離れた東カリマンタン州のボンタン市。女性会社員のジエさん(34)が住むのは海岸近くの静かな郊外だ。2台のスマートフォン(スマホ)を所有するが、自宅ではチャットアプリを楽しむ程度。自宅周辺の通信環境が悪く、サイトを表示するのに時間がかかりすぎるため、ネット検索はほとんどしなかった。

表示速度4倍に

それがグーグルの新サービスを使うと、「ウィキペディアなどの表示が速くなった」と喜ぶ。

5月半ばに始めた新サービスは、基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマホが対象。グーグル側が通信速度が遅いと判断すると、データ量が少ない仕様にして表示する。

動画や写真、ロゴなどデータ量の多いコンテンツは省くかデータ量を少なくした形で表示する。データ量は8割減らすことが可能で、サイトを従来より4倍速く表示できるという。

変換されたサイトに広告を配信できるのはグーグルの「アドセンス」など一部だけだが、外部サービスも今後追加する。

インドネシアでは首都ジャカルタで通信大手が競うように第4世代(4G)の高速通信サービスを導入する一方、所得水準が低く人口が分散する地方ではネットワークの整備が遅れがち。グーグルは通信環境が悪くてもネットを使えるようにすることで、地方の利用者を増やそうとしている。

2億5000万人を超える人口を抱えるインドネシアは東南アジアで最大の市場だが、世界銀行によると2013年に100人当たりのネット利用者数は15.8人とシンガポールやマレーシアの4分の1以下にとどまっている。インドネシアの次はやはり国土が広く、通信ネットワーク事情が悪いが、人口が多いインドやブラジルにも近く広げる。

グーグルは従来はネットを使えなかった層を開拓する目的で14年に価格を100ドル(約1万2000円)前後に抑えたスマホ「アンドロイド・ワン」を発売している。安い端末とネットにつながりやすいサービスの組み合わせでさらに新しい利用者を増やすことができると考えている。

一方、ネット広告市場でグーグルを猛追するフェイスブックは2月にインドで新サービス「Internet.org(インターネット・ドット・オーグ)」を始めた。

地元の通信会社と組み、フェイスブックや気象情報など一部コンテンツを閲覧した際のデータ通信料を無料にする。インドネシアやフィリピン、バングラデシュでサービスを導入し、利用者は900万人に達した。

広告制作も支援

また、新興国で広告制作を支援するサービスにも乗り出した。各国の通信事情に応じて広告をカスタマイズする。ネスレの広告をインドで配信する際、従来型携帯向けには写真、スマホ向けには動画形式で配信した。

米コンサルティング大手、マッキンゼーがフェイスブックと実施した調査によると、世界でネットを利用していない人口は44億人。このうち6割をアジアの主要国が占める。

売上高の大半を広告収入が占めるグーグルとフェイスブックにとって、利用者をどう増やすかが生命線だ。通信環境の悪さや料金など従来の障壁を崩すことで、アジアの潜在顧客をいち早く囲い込もうとしている。』


何度か本ブログ・コラムで書いていますように、タイ、ベトナム、インドネシアなどのアセアン諸国では、1台数千円台のスマートフォンが爆発的に売れています。

スマホの急速普及は、インターネットの出口端末数の急拡大を意味しています。多くの人たちが、パソコンに加えて、スマホを使って情報収集やインターネット通販を行っています。

アセアン域内で、BtoCおよびBtoBタイプのビジネスを行う場合、インターネットによる情報発信・広告宣伝、ネット通販の活用は必要不可欠になっています。

ただ、アセアン域内では、シンガポールとマレーシアを除くとブロードバンド環境が日本のように整っていません。現状では、インターネット通信の土管が日本と比べるとかなり細くなっています。

日本の場合、パソコンの進化と光ファイバー網の整備が並行して進みましたので、ブロードバンド環境がほぼ全国で達成されています。

また、スマホも国内で急速普及しましたが、高速通信サービスが通信キャリアににより整備されると共に、無線LANも広く使用されるようになっていますので、スマホに対するブロードバンド環境もほぼ問題ない状態になっています。

最近、多くの中小企業がアセアン域内で事業展開する動きを強化しています。代理店や販売会社を活用して販路開拓・集客を行う場合、インターネットによる情報発信・広告宣伝が必要になります。

最低限でも、自社の英語版Webサイトを構築して、情報発信・広告宣伝しないと、当該企業や取扱商品・サービスの知名度向上を実現できないことになります。

ネット通販を活用して自社商品・サービスの外販を行うときも、当然のごとく英語や現地語でのWebサイトを構築・運営する必要があります。

多くの中小企業は、インターネット活用の必要性を理解して、自社の英語もしくは現地語版のWebサイトなどを構築・運営することを行っています。

アセアン域内に対してインターネットによる情報発信・広告宣伝やネット通販を実行する上で気をつける必要のあることは、多くの国でブロードバンド環境がぜい弱である点です。

日本国内と同じように、Webサイトに重たい静止画や動画などのコンテンツを搭載すると、ブロードバンド環境が脆弱な国では、フリーズしてしまうことです。

商品・サービスをアピールするために、静止画、動画、チャートや図などは、非常に有効です。しかし、現時点では、現地でスマホに表示するWebサイトがサクサクと動くことを確認しながら、どこまでコンテンツを掲載するのか注意する必要があります。

本日の記事は、グーグルが「アンドロイド」を搭載したスマホを対象にして、グーグル側が通信速度が遅いと判断すると、データ量が少ない仕様にして表示する、具体的には、動画や写真、ロゴなどデータ量の多いコンテンツは省くかデータ量を少なくした形で表示すると書いています。

これが実現すると、Webサイト上で情報発信・広告宣伝する事業者は、今以上にサイト構築・運営に気をつける必要性が低くなり、負担が軽減されます。

今後、このような動きが、アップルのiOSやマイクロソフトのWindows10などの他OSに採用されると、スマホを使うビジネス機会がさらに拡大する可能性があります。

少なくとも、グーグルはアンドロイド搭載のスマホを対象に、当該サービスを提供することで、さらに顧客の検索の使用頻度の増加が見込まれますので、企業もより積極的に広告を載せるようになるため、より多額の広告収入を稼げることになります。

アセアン域内では、パソコンに加えて、スマホがBtoCおよびBtoBタイプの両ビジネスに多用されるようになっていますので、グーグルの新サービスは、さらに顧客および提供者の双方にメリットがあります。

マイクロソフトのWindows10は、iOSと同じようにパソコン、スマホ、タブレット端末に共通のOSとなるようですので、グーグルと同じサービス提供を行えば、アセアン域内のパソコン使用者にも大きなメリットがあります。

インターネットを活用してビジネスをする事業者は、アセアンや他の新興国市場でデファクトスタンダードになっているプラットフォームを使用することが重要です。
この視点から、今後のグーグル、アップル、、マイクロソフトなどのITベンダーの動きに注目していきます。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

 

 

 

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