- 星 和美
- グレータープレゼンス 代表
- パーソナルコーチ
対象:コーチング
私は毎朝、近所の公園を散歩するのが日課です。
毎日来ているのに、いつも何かが違うので飽きることがありません。お花見のような大きなイベントが終わっても、他の花が咲いたり、散ったり、実をつけたりと、個々のサイクルが見られます。
昨日、出会ったのはクマバチらしき大きめの蜂でした。その蜂は死にかけていて、落ちている枝にしがみついて、苦しそうにもがいていました。
羽はとれてなくなり、エサにしようとねらうアリが群がりはじめていました。しばらく見ていると蜂の動きは鈍くなり、力尽きようとしています。
そこに清掃員のおじさんがやってきて、落ちている葉や花びらと一緒に蜂もホウキで一掃されてしまいました。
今朝、公園に行っても、もうそのクマバチはいませんでした。都会の中の小さな劇場は、日々、いろいろな演目を上演しています。喜劇も、悲劇も。
クマバチの性質はきわめて温厚で、ひたすら花を求めて飛び回り、人間にはほとんど関心を示さないのだそうです。
クマバチよ、人間に興味を持っていないらしいけど、私は見てたぞ。
公園の劇団員たちは世代交代しながら、今日も劇場の舞台装置をグルグル回し続けます。
たわわに身をつけた街路樹の銀杏。まだニオイはありません。