日経記事;"ITサービス日本発世界へフェイスブック,コンテンツ制作/ノキア,拠点新設 米欧大手,技術取込"考察 - 海外展開 - 専門家プロファイル

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日経記事;"ITサービス日本発世界へフェイスブック,コンテンツ制作/ノキア,拠点新設 米欧大手,技術取込"考察

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皆様、
こんにちは。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

6月18日付の日経新聞に、『ITサービス、日本発世界へ フェイスブック、コンテンツ制作/ノキア、拠点新設 米欧大手、技術取り込み』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『米欧のIT(情報技術)大手各社が、日本を先端技術やサービスの開発拠点として活用する動きが広がってきた。

米フェイスブックとグーグルはそれぞれ傘下の企業が提供するサービス向けのコンテンツ制作に日本のゲームや映像制作者を活用。

フィンランドのノキアや米アップルは研究開発(R&D)拠点を日本で新設する。日本の優れた技術を取り込み、世界市場に広げる戦略だ。

仮想空間に入り込んだかのような体験ができるヘッドマウントディスプレー「オキュラス・リフト」 (東京都渋谷区)

フェイスブック傘下で頭部に装着するヘッドマウントディスプレー(HMD)を手掛けるオキュラスVRはこのほど日本に専任担当者を配置。

HMDで仮想現実空間の映像を楽しむためのコンテンツ制作を、日本のゲーム・アニメ企業に呼びかけはじめた。同社のHMDは来年1~3月に発売予定。世界的に競争力の高い日本のコンテンツを生かし、機器の魅力を高めるほか用途を広げたい考えだ。

グーグル傘下の動画共有大手のユーチューブは、グーグル日本法人が本拠を置く六本木ヒルズに動画撮影スタジオを開設した。ユーチューブに動画を投稿するクリエーターに無料で開放。日本の動画コンテンツを世界に発信する。

R&D拠点を拡充する動きも広がる。フィンランドの通信機器大手のノキアは今月、川崎市に従来の2倍にあたる300人体制のセンターを本格開設した。

NTTドコモなどが世界に先駆けて実用化を目指し、現行の100倍の通信速度を持つ第5世代(5G)規格の共同研究や実証実験を進める。日本での研究成果はノキアの世界各国のR&D拠点にも導入する。

また、アップルは2016年度に横浜市港北区に技術開発施設を開設する。日本には主力の「iPhone(アイフォーン)」などに使う部品メーカーが集積しており、連携を強化するとみられる。

ビジネス面での取り組みも加速している。フェイスブック傘下の写真共有サービスのインスタグラムは、アジア地域では初めて日本でネット広告の販売を5月に始めた。短文交流サイトのツイッターも日本人スタッフを拡充。日本市場での利用促進を強化している。

米欧のIT大手はこれまでも、米IBMが1990年代にパソコンの世界開発拠点として日本法人を活用したようなケースがある。ITバブルが崩壊した2000年代以降はこうした動きは下火となる一方、各社は中国市場の開拓に力を入れだした。

ただ、グーグルが検閲問題で対立して10年に中国本土から撤退したほか、フェイスブックやツイッターも中国では実質的には利用できない環境に置かれた。この間、日本では若年層を中心に高性能スマートフォンが一気に普及。サービスやコンテンツ開発のほか高性能な精密部品で世界的な存在感が高まっていた。』


本日の記事は、米欧大手ITベンダーが日本に開発拠点を設置したり、設置済み拠点強化する動きについて書いています。

この動きが事実であり、かつ今後も積極的に広がるのであれば大いに期待します。これは、国内の製造事業者やITベンダーは、国内市場だけでなく海外市場・販路開拓を積極的に行わないと事業拡大が難しくなっていることによります。

また、国内中堅・大手は、新事業立上や新技術導入に保守的な考えをもつところが多く、ベンチャー・中小企業が提案しても連携・協業する形にならないケースが多いのも実情です。

私の支援先企業の中には、思い切って米国企業との連携・協業に動いて、BtoBタイプビジネスの立上に成功したベンチャー・中小があります。

米国企業、特にIT関連の特徴の一つとして、差別化・差異化を可能にする技術・ノウハウをもった提案には、積極的に耳を傾けて事業化できる目処が立つと一気に動き出すことにあります。

一般的に国内ベンチャー・中小企業の海外市場での知名度は低く、かつ、取扱商材のブランドや知名度も全くありません。

これらの国内ベンチャー・中小企業が海外市場の顧客や企業に知ってもらうやり方の一つは、自ら積極的に情報発信することにあります。

自社の英語版Webサイトの立上や、関連サイトとしてブログも立ち上げて、自社商材の特徴、差別化・差異化を可能にするポイントなどについて、積極的に情報発信していくことが重要になります。

また、米欧での有力な国際展示会に出展してアピールすることも有効な方法になります。国内ベンチャー・中小企業は、一つの方法だけでなく、インターネットや展示会などをフル活用して自社商材をアピールすることが必要であり、重要になります。

さて、本日の記事によると、以下のように米欧大手ITベンダーが日本での活動を強化しようとしています。

★フェースブック
・花王現実サービス向けのコンテンツを制作
・写真共有アプリでネット広告を販売
★グーグル
・動画共有サイト向けのコンテンツ制作を支援
★ピンタレスト
・日本担当者を増員
・日本向けサービス強化
★ツイッター
・日本担当者を増員
・日本向けサービス強化
★アップル
・横浜市に技術開発施設を開設
★ノキア
・川崎市に研究開発センターを開設

上記企業が日本で積極的な事業展開を行うと、他の関連する海外企業、特にITベンダーが集積し始める可能性があります。

そうすると、国内ベンチャー・中小企業は、上記のように積極的に情報発信したり、国内外の有力展示会に出展することで、自社の商材を知ってもらえる可能性が高くなります。

日本に進出する米欧大手ITベンダーは、国内企業の差別化・差異化を可能にする技術・ノウハウに大きな関心をもっていますので、マッチングできる可能性が高くなるとみます。

また、これらの米欧大手ITベンダーは、国内企業との連携・協業を行うための、説明会や展示会なども開催しますので、当該イベントに積極的に参加して自社商材をアピールする努力も有効です。

米欧大手ITベンダーの日本進出が本格的に行われることが、国内大手企業を刺激して、商品開発などで競争激化することを期待しています。

国内AV家電メーカーが、アップルやサムスンなどの海外勢に負けたのは、商品企画力・開発力・デザイン力のすべてで差別化・差異化できなかったことによります。世界市場では、差別化・差異化を可能にする技術・ノウハウをもたなければ勝ち組になれません。

国内ベンチャー・中小企業は、部材、部品、デバイス、ファームウェア、アプリケーションソフトなど多くの分野で、米欧大手ITベンダーと連携・協業できれば、世界市場で事業展開できる可能性があります。

この視点から、米欧大手ITベンダーと関連企業の動きに注目していきます。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁

 

 

 

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