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お母さん達の「留学観」

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留学

「留学」をテーマとした、お母さん達との Hangout を開催しました。

お母さん達の持っている「留学観」と、30年以上に渡り「カナダ留学」に日本の能力ある若者を送り出している、私の「留学観」との大きな溝を発見。

同時に、将来への前向きなアイディアの源となった意義ある Hangout でした。

 

今回参加出来なかったお母さん達への報告も兼ね、 Hangout 報告をコラムにしてみました。

  

「留学」とはなんぞや?

 

これは参加したお母さん達だけでなく、日本中に蔓延している兆候だと感じますが、まずは「留学」とは何かを考えるステップを飛ばし、曖昧なまま自分の想像の中で「留学」を思い浮かべ流傾向を発見。

 

「留学」とは漢字が指すとおり、「外国に留まり勉学する」ことです。

もっとわかりやすく言うと、「その国の教育でしか学べないことを達成するために、その国に出かけ、留まり勉学すること」です。

 

と、「留学」にたずさわる私本人は定義していたのですが、お母さん達にはどうやら「子供が遠くに行ってしまうこと」が第一定義ではないかと発見。

深いですね〜、溝は。

 

(流行りの「語学留学」とやらは、上記範疇の「留学」ではなく単なる「旅行」だと考えています。 これについては別のコラムに詳細がありますので、「は?」と思った方はぜひ。)

 

 

2. 「留学」の意義とは?

 

定義の曖昧さの次に、お母さん心理の障害になっているのは「留学して果たして意義があるの?」のようでした。

 

私の返答は「。。。自分の子供を留学させる目的が叶えば、意義があると思いますよ。 どんな目的で留学させようと思っていますか?」でした。

 

ここで一番必要なのは、またしてもクリティカルシンキング必須要因、「定義」することです。

 

自分の子供には、どんな特性、技能、才能があり、それのどこをどう伸ばすことが将来への成功につながる可能性が高いか。

子供の成長を観察してきたお母さんならでこそ十分理解していることだと思いますので、それらを頭に置いた上で続きを読んでください。

 

子供の「特性・技能・才能」は千差万別。

それに応じて、どの教育機関にどんな期間留学するべき、そしてどんな準備が必要かが決まります。

(このカウンセリングが私の役目です!)

 

「留学」し「子供の特性・技能・才能」が効果的に伸びれば「留学に意義があった」という結果となります。

単純至極です。

 

ですから、つまり、「留学」を語るには。

お母さん達の頭の中に、留学後の子供の将来像が見えている必要がありますね。

 

例えば、「子供が25歳になった時、どんな人間になっていてほしいのか、またどんな人生を歩み始めていてほしいのか」の定義が絶対必要です。

  

前回の Hangout でも大きな話題のひとつとなりました。

目的を見失った日本の教育制度の中で、お母さん達も大きく迷っているようです。

 

「子供が25歳になった時、どんな人間になっていてほしいのか、またどんな人生を歩み始めていてほしいのか」と質問。

即答出来た方は極少数でした。

 

この定義なしに、「留学させたい!」「留学反対!」「塾に行きなさい!」「進学校に行きなさい!」「偏差値の高い大学に行きなさい!」「嫌いでもピアノは続けなさい!」と子供を追い立てるのは、全く目的も意義もない子育てに思えます。

  

私が教育者として提示した定義は、「25歳に、つまり大人になった時、クリティカルシンキングを運用出来、自分の意見を持ち、それを母国語である日本語と英語の両方で発信出来る人間。」

この私の定義に沿うと、「留学の目的」「留学の意義」は単純明快。

クリティカルシンキングの国カナダで教育
自分の意見を持つことを社会全体で奨励しているカナダで教育
英語で発信する能力がつくカナダで教育

 

これが達成された時、お母さん達が「留学させて良かった〜」と思えるわけです。

わかりやすいでしょう?

  

「留学賛成!」「留学反対!」「子供を手放したくない!」と短絡的になる前に、まずよ〜く考えてほしいのが、「子供が25歳になった時、どんな人間になっていてほしいのか、またどんな人生を歩み始めていてほしいのか」です。 


それをお手伝いするために私はここにいるわけですから。

  

3. 子供と親の「世界観」の大きな差

 

「留学」を大きく認識し始める子供達のほとんどは、カナダを経験した後です。

大平原の小さな町で、カナダの人に囲まれ、クリティカルシンキングの国とはこんなにも面白く、人生を楽しめるところなのかと愕然とし、教育環境のあまりの自由さに引き込まれ、カナダの同年代の子供の自信にあふれた態度に憧れ、英語を使うことは「自分を表現すること」なんだ!と悟った子供たち。

 

帰国後「留学」を口にし始めます。

自分がその国で伸びると直感したからだと思います。

 

しかし、親の反応はおしなべて「え〜」。

親はカナダを経験していません。

観光で訪れたかも知れませんが、そんな表面的な旅行では全く想像もつかないことを、子供達はからだ全体に浴びて来ています。

 

そんな差を乗り越えて、「留学」へと親を説得出来るほどの日本の子供はそんなに多くありません。

でも、言い換えると、自分の親も説得出来ないようでは、クリティカルシンキングの国では自滅しますけどね。

  

私の言いたいのは、「留学」したいと口にした自分の子供が、「一体どんな世界を体験したのか」じっくり聞く耳を持ってほしいということです。

 

それもしないまま、頭ごなしの否定だけはしないで下さい。

子供自身が、今後の人生、自分の経験を信じて人生を歩むことに罪悪感を覚え、周りに合わせるだけの受動的人生を送ってしまう可能性が高くなると思います。

 

 

4. 日本人の家族観

 

私も日本人の癖に。。。と思いますが、今回の Hangout だけでなく、今までの観察に基づいた「日本人の家族観」に少々驚いています。

 

「留学すると子供が遠くに行ってしまう。」観です。

過去多くの親がこう言って「留学」したら伸びる芽を摘んで来ました。

 

「子供中心」というより「親中心」の家族観に見えて仕方なかったです。

この25年間というもの。

 

ある日、クリティカルシンキングの授業中、こんな質問を生徒にしてみて、謎が判明しました。 

“Would you want to marry in the future? Why/Why not?”

 

約8割の生徒が YES です。

(NO の理由が実に面白かったのですが、テーマが逸れるのでまたの機会に)

 

YES の生徒に理由を聞くと:

「子供がほしい」が多かったです。

(日本の少子化には社会全体の根本的な問題がありますね。 若者自身は子供を欲しがっているのですから。)

 

「なぜ子供がほしいと?」と聞くと。

「一緒にいてくれるので寂しくない。 特に年をとってから。」

が、半数を占めました。

 

わぁ。

「親中心」や〜。

 

「子供は親から遺伝子をもらい、独り立ちするまでは庇護を受けるが(動物はすべて同じですね)、その後は異なる人間としてそれぞれの人生を歩む。 人生の過程で、親子としての(特に母と子は)関わりは前向きに続けていく努力をするのが人間の特性。」

と、認識していた私にとっては、大きな驚きでした。

 

なるほど、「年をとってから一緒にいてくれるので寂しくない。」と答えた生徒の親も同じ理由で子供を作ったのかなと。

 

「子供は親から遺伝子をもらい、親の庇護を受け、一生親の希望する人生を歩む。」

その子供も、またその子供も、またその子供も。

 

なるほど。

どの家族観が正しいかなどの判断は出来ません。

 

が。

 

この50年。

急激に進んだ「人のGlabalization」とは逆行するような家族観には、「留学」が大きな心理的障壁と映るのかと改めて理解した次第です。

 

5. Hangout の大きな成果

 

以上のように、大きな勉強をさせてもらった Hangout でした。

お母さんたちの「思い込み」も、私の「思い込み」もたくさん排除出来ていたら大成功です。

 

今後の私の役目としては:

 

1)「留学」とは一体なんぞや?をお母さん達に丁寧に説明する
2) 子供に自分の特性・技能・才能を発見させる指導、そしてそれをお母さん達と共有する機会を持つ
3) お母さん達のGlobalization のお手伝い

 

やった!3つも見つかりました! 

1) に関しては、希望するお母さん達と、「留学詳細Hangout」やりましょう! 

2) は、私の Pet Project “Canada Club” で快調に進んでいますので、提案です。 カナダクラブの授業を公開しますので、希望するお母さんはご連絡ください。 おお〜〜〜!と子供を見直すこと絶対ですから。 

3) は、またしても Hangout。 世界を学ぼう Hangout とでもしましょうか。 まずは、カナダって一体どんな国? から。

 

 

アイディアが湧いて止まらなくなりました〜。

お母さん達のおかげです。

 

Thank you for coming to SWC Hangout #2.

Awesome to see you all!!!!

*********************

Virtual Teaching を駆使し、 カナダの小・中・高校の教育課程を基にした指導をしています。

クリティカルシンキングの能力をつけた生徒は「カナダの小さな町での留学・ボランティア」で自分本来の能力を発揮中です。
Super World Club(大澤眞知子、Robert McMillan)  

 

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