怪奇恋愛作戦 2 夢は無意識からのメッセージ - 恋愛の悩み・問題 - 専門家プロファイル

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怪奇恋愛作戦 2 夢は無意識からのメッセージ

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恋愛心理 自己受容

ドラマ「怪奇恋愛作戦」のストーリー展開が、まるで脈絡のない夢の中の出来ごとの様に感じることから、カウンセリングにおけるにまつわる事を書いています。
夢占い、夢判断という言葉もありますが、夢はそれを見た人の深層心理を反映していたりするものなのでしょうか?


私もたまに夢を見ます。
正確には毎晩のように見ているのかも知れませんが、記憶に残り、今日はこんな夢を見たなぁと覚えていられるのはごく一部です。

私自身がドラマや映画が好きだからでしょうか、けっこう支離滅裂ながらストーリーがサスペンス調だったり、アクションだったりSF風だったりと、ドラマチックな展開の夢が多いような気がします。
多くは最近見たドラマなどの影響を受けていると思われるものもありますが、自分で
「なんでこんな夢をみたんだろう?」
と記憶に残る夢を、今の自分の心理状態と照らし合わせて、分析してみることもあります。
すると「なるほど、そういうことかな?」と合点が行くこともしばしばあります。


見る夢のすべてがそうではないにしても、深層心理を反映した夢を見ることがあると思います。

ユング派の治療家は特にこの夢を分析し、その方の深層心理を分析し、心療に役立てています。

各カウンセラーの心療の基礎になる学派によって夢の解釈や、カウンセリングの中で扱うやり方は違うようですが、私もカウンセリングにおいて夢の話をクライエントさんにお聴きすることがあります。


私の場合、特に自分の感情面の感受性が鈍くなっている方に対して、
「最近、なにか夢をみませんでしたか?」
とお聞きします。


例えばクライエントさんが、職場で嫌な出来事などがあって、辛い立場にいるという話をしたとします。
その出来事に対し、「感情的にはどう思われますか?」とお尋ねしたら、
「なんかモヤモヤした気分になる」
と言ったとします。

何かモヤモヤと腑に落ちない気分であるとまでは感じても、
その出来事のどういうところに不安を感じるのか?
それがどんな心配ごとが生まれて不安に感じているのか?
それ以上自分でもわからないと言う場合があります。

自分の感情がよくわからい、と言う状況なのですね。

その不安になると言う出来事、エピソードをお聞きしたとき、
「あぁ職場がそんな状況じゃ、不安にもなるだろうなぁ」
と推測できることもあるのですが、肝心のクライエントさん自身が自分の不安に対して、あまりピンと来ていないような場合、
クライエントさん自身に
「なぜ自分が不安に思うのか?」
を生々しく感じてもらい、
「自分はこんな理由があってモヤモヤしていて、それは自分がこんな事を想像して心配しているから不安なんだ」
と自分の感情への理解をして頂くことが大切だったりします。





例えば具体的な例として、あるクライエントさんが「最近良く眠れない。特に気がかりなことがあるとも思っていないのだけれど、何かストレスでもあるのかな?」
とカウンセリング中に話されたことがあります。

何がストレスなのか?悩んでいる自覚さえなかったりすることがあります。

そこで最近見た「印象的な夢はありませんか?」と尋ねると

「会社の最寄り駅の地下鉄の駅の地上出口に出ると、すごい嵐みたいに風が吹いているんです。
びっくりして空を見上げると、巨大な竜巻が2つもあって、すごい勢いで周りのものを巻き込んでいます。

私は、どちらの方向に逃げれば無事に助かるだろうと考えるのですが、どちらに逃げて良いのか判断がつかず、途方に暮れている有様です」

と、夢の話をしてくれました。


そこで、「会社の今の現状はどうなっているのですか?」とお聞きすると、

「実は、経営には長けているけれど保守的な社長と、
一番のベテランで人望のある専務と、
若手で実力のある部長がいて、
3人が仕事を仕切っているようなものなのだが、最近急にその専務が病気で亡くなったんです」との話が出ました。

社長と、部長との接着剤の役割をしていた専務が亡くなったことで、部長は独立を考えている動きがあるようだ、との話です。

早い話、自分は会社に残って社長と共に仕事を続けるのか、
それとも部長が会社を辞めて独立をしたら、そちらに着いていって新天地で仕事をするのか、

将来の選択を決めかねていたのですね。

もちろんそうした状況にいることは自分でもわかってはいたのでしょうが、あまり意識として繋がっておらず、しかもそのことで、自分がそんなに夜も眠れないほど悩んでいると言う自覚がなかったわけです。

もうお解りでしょうが、夢に出てきた2つの竜巻は、社長と部長の「象徴」なのですね。

将来を左右するような重要な選択をしなければならない。

それは失敗が許されないと思っても無理もないくらい、重要で決めるのが恐ろしい選択ではないでしょうか?

ご本人の自覚なく、その選択をすること自体に、怖くて向き合いたくないお気持ちから、現実に目を背けてしまっていたのですね。

夢のおかげで、カウンセリングで話し合わなければならないテーマが、より明確になった例です。(クライエントさんに考慮し、多少設定を変えております)



タモリさんが案内人の「世にも奇妙な物語」第437話に
「夢の検閲官」と言う小説家・筒井康隆さん原作・脚本のドラマがありました。

フロイト博士の「夢分析の理論」をベースに、
息子を亡くした母親が、安眠できるように、母親の脳が夢を見せる働きを、
まるで頭の中に「夢の検察官」という検察官達がいるように擬人化して、
どんな夢を見せるか決めていくと言うお話です。


亡くなった息子が、直接夢に出てきては、母親がショックを受けすぎてしまう事を心配した「夢の検閲官」達は、何とか「息子そのもの」が夢に登場するのではなく、息子を「象徴する」他の何ものかに「置き換え」たり「歪曲」したりして、登場させます。

つまり検閲官は、夢を見る主をショックから守るために、何を夢に登場させるのか「検閲」しているのです。
そんな歪曲された夢を見せながら、少しずつ「息子の死(すぐには受け入れられない辛い気持ちなど)」という現実を受け入れていけるように配慮しながら夢を作りあげていくのですね。



夢は、自分の無意識からのメッセージと言われます。


無意識ではわかっていたり、感じている事でも、意識では受け入れる事ができていない時、無意識から自分にあてたメッセージが、夢と言う形を取って届けられるのです。


非常にフロイト博士の理論をわかりやすくストーリー仕立てにして描かれており、なぜ夢が支離滅裂なのかが良くわかるお話でした。



最近の映画でも「脳内ポイズンベリー」という映画がありました。女性が素敵な男性を前にしたときに、脳内でどのような感情が沸き起こるのか?その感情を「ネガティブ」「ポジティブ」「衝動」「記憶」「理性」などの感情を擬人化したキャラクターが、脳内で会議をする様が描かれます。

余談ですが、こうした脳内の擬人化されたキャラクター達が、脳内で活躍する話の原点は、ウッディ・アレン監督の
ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょうと言う1972年の映画ではないかと思います。
7つの短編で出来ているオムニバス形式なのですが、その中の一遍
ミクロの精子圏(What Happens During Ejaculation?)という話が、女性(エリン・フレミング)とセックスをしている間の、一人の男性の体内を舞台とした作品。
彼の脳内はNASAの管制室のようになっており、そこでは脳(トニー・ランドール)がそれぞれの器官に命令を送っていた。
操舵師(バート・レイノルズ)や空挺兵のような姿をした精子(ウディ・アレン)はその命令に従って働いていた。

というもので、女性とまさにSEXする時に、男性の脳内で起こる「一大事」をまるで戦争映画の様に描かれた、爆笑コメディでした。

そんな「頭の中の会議」の話では、私のブログでも「脳内で起きている擬人化されたキャラクター達が裁判を行う」様子を描いてみたドラマ「HERO」を題材にした
「頭の中で開かれる裁判」
と言うブログがありますので、のぞいてみてください。
また、ゲシュタルト心理学派の夢の扱い方は、とてもユニークなものなので、次回、少しご紹介させていただこうと思います。
続く


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