日経記事;『試作品 生産能力3倍 クロスエフェクト、医療需要伸びる』に関する考察 - 海外展開 - 専門家プロファイル

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日経記事;『試作品 生産能力3倍 クロスエフェクト、医療需要伸びる』に関する考察

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皆様、
おはようございます。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 山本 雅暁です。

5月25日付の日経新聞に、『試作品 生産能力3倍 クロスエフェクト、医療需要伸びる』のタイトルで記事が掲載されました。

本日は、この記事に関して考えを述べます。

記事の主な内容は以下の通りです。

『3D(3次元)プリンターなどを活用した試作を中核事業とするクロスエフェクト(京都市、竹田正俊社長)は試作品などの生産能力を3倍に引き上げる。2015年内にも本社工場を移転・拡張し、技術職を中心に従業員を順次増やす。医療現場で使われる心疾患患者の心臓模型の需要の伸びに対応する。

5億円を投じて京都市伏見区に新たに本社工場を建設する。地上3階建てで延べ床面積は約1620平方メートル。現在より5倍の広さを確保する。

デザイナーなど技術職の採用に力を入れ、5年以内に従業員数を現在の3倍弱にあたる70人に増やす方針だ。

心疾患の術前シミュレーションに使うため、患者の心臓を忠実に再現した樹脂製の心臓模型の受注が伸びている。15年5月期の医療向け製品の売上高は前期比で3倍になる見通し。

新工場では医療向け専門の製造ラインを新設する。本社内に滑り台を設けるなど、デザイナーらの創造力を引き出す工夫も凝らす。

電化製品などの試作品を製造する事業では製造だけでなく設計提案にも力を入れる。同社の今期の連結売上高は約3億円の見込み。5年後をメドに10億円をめざす。』


私は、たびたび本ブログ・コラムでITは既存事業基盤を破壊して、新規事業基盤や新規事業機会を創造すると述べています。

本日の記事に出ていますクロスエフェクトも、ITを使いこなすことで、試作品製作・提供事業に特化して差別化・差異化を可能にしています。

クロスエフェクトが試作品製作で差別化・差異化を可能にしている理由の一つが、3Dプリンター活用ということになりますが、それだけではありません。

3Dプリンター活用は、現在多くのベンチャー・中小企業が導入しており、試作品製作や多品種少量生産などに活用しています。

3Dプリンターは、試作品製作を行うためのツールの一つです。多分これは想像になりますが、
クロスエフェクトの強みは、商品企画力やデザイン力・開発力にあるのではないでしょうか。

アップルが、スマートフォン、MacPCなどで大成功を収めたのは、その商品力です。商品力を支えているのが、ジョナサン・アイブに代表される商品デザイン力になります。

アップルは、商品デザイン力で他社を圧倒して、徹底的な差別化・差異化を可能にする商品を提供してきました。

クロスエフェクトもアップルのように、商品企画力やデザイン力・開発力を差別化・差異化を可能にするバネとする考えをもっているとみます。

クロスエフェクトがITを使いこなしている理由は、3Dプリンター活用による試作品製作だけでなく、Webサイトで試作依頼から見積り提出、受注、製作、納品、決済までのビジネスフローをコントロールしていることによります。

私の支援先企業の中には、ITをクロスエフェクトのようにビジネスのプラットフォームとして使いこなしているところが増えています。

これらの企業の特徴は、営業担当者を多く雇うことができないため、情報提供・広告宣伝・集客・販路構築・決済をWebサイトを含めたITに頼っていることです。

いわばWebサイトが営業担当の業務を分担して、少ない営業人数をカバーしているやり方です。

また、もう一つこれらの企業の特徴の一つとして、企画、デザイン、開発、製造、販売などの各ビジネスフローの中で、他社に負けない差別化・差異化可能なものをもっていることです。

共通することは、Webサイト上での情報発信が巧みであることです。情報発信は、自社商材の特徴や新規性、差別化・差異化可能なポイントなど商品・サービス内容を潜在顧客にきちんと伝えることや広告宣伝機能をもちます。

いかに情報発信力が巧みでも、自社商品やサービス内容が徹底した差別化・差異化可能なものをもたないと潜在顧客からは相手にされません。

クロスエフェクトは、現時点では国内市場のみを対応したBtoB向けの一種のインターネット通販を行っています。

片一方、差別化・差異化可能な商品やサービスをもったベンチャー・中小企業が、BtoCやBtoBタイプで海外市場に対してITをフル活用した事業展開を行っています。

たびたび本ブログ・コラムで紹介しています株式会社メトロールが事例の一つになります。また、このほかにも、株式会社Cerevoや株式会社天彦産業などの企業が、BtoBタイプで海外市場向けインターネット通販を行っています。

最近の特徴は、BtoBタイプビジネスでも国内外を問わずインターネット通販での販路開拓ができるようになっていることです。

国内市場は、一般的に生産年齢人口減少から経済規模が縮小していきますので、差別化・差異化可能な商品やサービスを提供できるベンチャー・中小企業は、ITをフル活用して国内だけでなく海外市場・販路開拓・集客を行っていくことが重要であり、必要になります。

よろしくお願いいたします。

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー GBM&A 山本 雅暁


 

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