女性向け保険ってお得? - 保険設計・保険見直し全般 - 専門家プロファイル

田中 香津奈
かづなFP社労士事務所/株式会社フェリーチェプラン 代表取締役
東京都
CFP・社会保険労務士

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対象:保険設計・保険見直し

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女性向け保険ってお得?

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かづな先生の新保険ゼミ 04.医療保障の基礎知識

女性向け保険とは、「女性のための」「女性専用」「女性保険」などという名称で、女性特有の病気や女性がかかりやすい病気(女性疾病)になった場合に、入院日額5,000円を限度として、手厚く保障する医療保険のことです。通常の医療保険に女性疾病特約を付加するプランが多いですが、最初から女性疾病特約が保障内容に組み込まれている商品もあります。ただ勘違いしやすいのは、女性特有の病気による入院・手術は、通常の医療保険の保障対象であり、女性向けの保険に加入していなくとも給付金が支払われるということです。女性向け保険に加入することによって、女性特有の病気への保障が上乗せされますが、女性特有の病気に限定しているため、通常の医療保険の入院日額を増額するより、保険料を抑えられるというメリットがあります。
女性のからだはホルモンの影響を受けやすく、それにより起こる女性特有の病気があります、「女性向け保険ってお得?」を考える上では、女性特有の病気について知ることが大切です。

女性特有の病気

妊娠・出産にまつわる症状(早流産、子宮外妊娠、帝王切開、妊娠中毒症等)、子宮筋腫・子宮内膜症など子宮疾患、卵巣機能障害などの卵巣疾患、乳がんや子宮がんなどの女性特有のがん

男性に比べて女性に多い病気

甲状腺障害(バセドウ病等)、膀胱炎、鉄欠乏性貧血、リウマチ、くも膜下出血など



女性向け保険は、同じような保障内容に見えても、各社によって女性疾病特約の保障範囲が異なります。女性疾病特約の保障範囲が狭い会社と広い会社があり、女性特有の病気やがんのみ保障対象と、女性がかかりやすい病気やすべてのがんも対象とさまざまです。また、入院時のみの上乗せの会社と、手術も上乗せする会社もあります。さらには、乳房の再建術や子宮・卵巣摘出術など女性特有の重大な手術へのさらに手厚い保障があるなど、追加給付も見逃せません。保障内容を比較することが、女性向け保険を選ぶときのポイントとなります。



女性向け保険の中には、ボーナス付きもありますが、ボーナス用のお金は毎月の保険料に含まれます。つまり、ボーナスといっても自分の支払った保険料の一部を積み立て、少しプラスになって戻ってくるという認識しましょう。しかし、通常のボーナスと異なる点は、健康でないともらえないタイプ、必ずもらえるタイプと各社によってそれぞれ基準が異なりますので、保障内容とボーナス支払い基準を確認することが大切です。

また、妊娠が判明した後で女性向けの保険に加入しようとした場合、一般的な保険会社は27週目までは加入が可能ですが、加入後1年は保障しない条件付き加入となり、今回の妊娠には保障が適用されないケースがほとんどですので、注意しましょう。

ここがポイント!

医療保険の中には、女性特有の病気などに入院日額5,000円を限度として上乗せ保障をする女性向けの保険もあります。その際、女性特有の病気に限られているか、プラスして女性がかかりやすい病気や全てのがん保障も含むかなど、どんな疾病で上乗せ保障があるのか知っておくことは大切です。妊娠・出産の可能性がある20代~40代は保障内容を手厚くし、出産年齢が過ぎたら保障内容を削減する、という考え方をベースにすると、女性向け保険の合理的な加入につながります。

(2015.5.18公開)  

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