嫌われる勇気が出たビリギャル - コーチング全般 - 専門家プロファイル

星 和美
グレータープレゼンス 代表
パーソナルコーチ

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閲覧数順 2024年04月22日更新

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嫌われる勇気が出たビリギャル

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私は昔、ビリギャルでした。

中学校で勉強しないから、志望高校に受かる見込みもなし。

「もう高校には進学したくない」と駄々をこねたら、先生が家にやってきて、母親と一緒に考えを改めるように諭されました。(今と思うと、ありがたいことです)

しぶしぶ家から遠い、よく知らない高校を受験し、どうにか合格。後から担任になった先生に言われました。

「おまえ、危なかったぞ」

合格ラインギリギリだったという意味です。

この先生が、後に私の運命の人となります。彼の口癖は、

「容易じゃないよ」

短歌が趣味の国語の先生で、職員室でも浮いた存在でした。反骨心があって、いつも物事をまったく違う角度から見ているような。そして、時々、含みのあることをそっと教えてくれました。

「いいか、人はな、3割の人から認められれば、後の7割からは嫌われてもいいんだ。それが本物ってヤツだ。ま、俺なんか1割から好かれてるかどうかも怪しいけどな」

そのあたりから、人から嫌われたり、変だと思われたりしても「それはもう仕方がない」と思えるようになりました。

少数の大切な人にだけ理解してもらえれば、あとはどうでもよくなっていました。高校で人気者になる必要はないのです。

同時に勉強に没頭するようになりました。無性に哲学が勉強してみたくなったのです。お金にも就職にも関係なさそうな分野でしたが、かなりのめりこんでいました。

のめりこむあまり、お風呂に入ることも1ヶ月くらい忘れ、親に注意されたこともありました。

おかげで1年後には、学年で上から何本かの指に入る成績をとるようになりました。けれども、何よりも大きな学びは、7割から嫌われても、変だと思われても大丈夫なほどに、愛と信頼を注ぎ続けてくれた、その先生とのやりとりです。

彼は私のメンターに匹敵する存在でした。卒業の時に言われた一言は、

「いつまでも友達でいような」

今は、自分が人を励ます側になっています。

そして、時々彼らに思います。

誰にどう思われても、あんたにはそれができる。
余計なことは気にすんな。誰に変だと思われても、私はあんたに興味がある。