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柴垣 和哉
(ファイナンシャルプランナー)

閲覧数順 2024年04月18日更新

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「ジンバブエ共和国とハイパーインフレ」

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こんにちは!

さて、4月1日~9日まで、アフリカ大陸に行ってきました!

「え、こんな時期に、アフリカに!?」

と、多くの方に驚かれましたが、訪問したのは、南部アフリカです。

テロ事件が多発している北アフリカやエボラ熱が発症した西アフリカとは、ある意味遠く離れています。

そして、今回訪問した国の一つに、ジンバブエがあります。

国名を聞いても、「ピン」と来ない方が多いかもしれません。

観光に興味がある方であれば、「世界3大瀑布(滝)」の一つであるヴィクトリア・ホールズがあるところと言えば分るかもしれません。

 

このジンバブエ、実は、2009年にハイパーインフレを起こして、自国通貨が紙くず同然になってしまった国なのです。

ジンバブエ中央銀行は、ムガベ大統領のある意味独裁のもと、政府の求めに応じ、大量の紙幣を印刷し続け、財政赤字を埋めてきました。

結果、2003年末には600%のインフレ、そして2006年4月には1,000%以上のインフレになりました。

2008年5月に、2億5000万の額面のジンバブエドル札が発行され、その後も50億、250億、500億ドル札の発行と続き、ついには1000億ドル札までが発行されたのです。(写真)

そして2009年1月に、ついに年間インフレ率は、約2億3000万%にまで達しました。

そこで、ジンバブエの中央銀行は、正式にジンバブエドルを廃止し、米ドル、ユーロ、ポンド、ランドなどを組み合わせたマルチカレンシー制度の導入を決めたという経緯があるのです。

 

とはいえ、実際にジンバブエに行ってみると、米ドルが主流で、一部南アフリカランドが使えるといった状況でした。

そして、観光地お決まりのお土産として、何と前述の1000億ジンバブエドルが売られていました。

最初は、「1枚=1米ドル」と言っていましたが、交渉するとあっという間に「2枚で1米ドル」となりました。

現在は、使えない紙幣ですが、市場価値としては、「1米ドル=2000億ジンバブエドル」のようです(苦笑)

 

現在、ジンバブエでは、ハイパーインフレは終息しましたが、通貨の発行権を放棄した状況の中、“よれよれの米ドル札”を、使い続けなければならない状況となっています。

「大量の国債を発行し、中央銀行が買い続け、実質的な財政赤字を埋めている」

どこかの国も似たようなことをしています。

「1000億円札」が出回らないことを願うばかりです。

 

では、今週末も、良き日々をお過ごしください!

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