- 山藤 惠三
- 有限会社エスオープランニング 代表取締役 クリエイティブディレクター
- 東京都
- クリエイティブディレクター
対象:ホームページ・Web制作
- 小菅 太郎
- (ITコンサルタント)
- 原島 洋
- (Webプロデューサー)
No Direction Homeに見るドキュメンタリー手法
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メディアと映画、ずっと楽しい関係。
気ままに映画・TVコラム
2008-10-07 06:50
パ・リーグは、西武が優勝しましたが、セ・リーグの優勝ははたして巨人でしょうか?
阪神でしょうか?気になるところです。
こんにちは、山藤(サンドウ)です。
No Direction Home ドキュメンタリー番組です。
NHK BS-hiです。
ドキュメンタリーです、
ボブ・ディランです。
ということで、
今回は、WNET(アメリカ)、BBC(イギリス)NHK(日本)の国際共同制作の
「ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム」のTVドキュメンタリー番組です。
演出は、あの、マーティン・スコセッシ監督です。
アビエイターです、
ギャング・オブ・ニューヨークです、
そして、タクシードライバーです。
この「ボブ・ディラン」時間がすごいです、3時間30分の長時間番組です。
途中で、インターミッションがあるのですが、
ボブディラン好きな人はもちろんのこと、
ボブディランを知らない人でも、その世界にのめり込み見せてしまいます。
その演出構成のポイント、
1 音楽とライブをつなげてゆく構成。
2 さまざまな関係者へのインタビュー。
3 本人のインタビュー。
見ていて判るのですが結構、トラディショナルな構成になっています、
音楽と、ライブと、インタビューという、いたってシンプルな構成の中に、
ボブディランが、当時のアメリカ社会と音楽業界にどのようなインパクトを与えていったのか?
をゆっくりと、じっくりとあぶりだしてゆきます。
M・スコセッシ監督は、上記のアカデミー賞受賞映画などもとても有名ですが、
実は、音楽映画を結構作っている監督さんなのです、
1 ラスト・ワルツ/ザ・バンド
2 Shine A Light/ローリング・ストーンズ
3 ウディ・ガスリー、わが心のふるさと(監督:ハル・アシュビー)
などです、
この辺の音楽映画を見ている方は、かなりのマニアかオタクさんかと思います。
しかしながら、シンプルな構成の中に、
マーティン・スコセッシ監督の「ソリッド感」、「ストレート感」がビシバシ伝わってきます。
また、映像に対する真摯な姿勢が、私はとても好きです。
ドキュメンタリーの演出は、和食料理に似ています、
1 「大切な素材」を手に入れること。
2 その「大切な素材」をシンプルに構成する。
3 最後に、その「大切な素材」を十分に理解した味付け、(演出)。
が、ドキュメンタリー映画の一番重要なキモ!だと、改めて教えられた作品でした。
でも、ボブ・ディランの歌い方って、ある年齢から上の人たちってかならずモノマネしやすいネタなんですよね。
秋の夜長、長い映像作品にどっぷりはまるのもオツなものです。
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映画評「ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム」