「おきなわ、おきなわ、おきなわ・・・あら、北海道もイイかも・・・」
こんな風にブツブツつぶやきながら、パンフレットを手に取っている若い女性がいました。
ここは、小田急新宿駅。
JR新宿駅の南口を出ると、すぐに小田急ゾーンに入ります。そこには、人通りのむちゃくちゃ多い通路の柱と柱の間をうまく邪魔にならないように設置された「ツアーのパンフレットコーナー」があります。
このパンフレットコーナーのすぐ近くで待ち合わせをしていた私の耳に、目の前でツアーのパンフレットを探していた若い女性の独り言が入ってきたのでした。
実は、この時点で私が感じたのは、ただ「ふ~ん、春休みに沖縄旅行に行くんだね~いいね~。でも、北海道も気になっているんだね~」という程度のものでした。
その後、私は吉祥寺に戻り、事務所近くのスーパーでおやつを買って、それをサッカー台で袋に詰めていました。
そして、その時に聞こえてきたおばあさんの声で、先ほどの旅行代理店のツアーパンフレットがいかに凄い工夫をしていたのかに気がついたのです。
この時に聞こえてきた声は、
「これの応募用紙はどこにあるのかね・・・字がちっちゃくってよく分かんないね~う~ん。」
その声の主であるおばあさんは、サッカー台近くに設置されていた、パンフレットや懸賞の応募用紙がたくさん差し込まれたパンフレット台の前でお目当ての懸賞の応募用紙を探していたのでした。
冒頭の2枚の写真の1枚目が、小田急新宿駅の旅行のパンフレット台。
2枚目が、スーパーマーケットに置いてあった懸賞応募用紙のスタンドです。
どちらが目立って見つけやすく工夫されているのかは、一目瞭然ですよね。
旅行用のパンフレットは、たくさんのパンフレットが、スタンドに差し込まれていることが、あらかじめ想定されているデザインになっています。だから、目的地の文字がやたらとでっかくデザインされています。
一方で、懸賞の応募用紙は、大きさがまちまちなのは仕方が無いとしても、そのデザインは、周りにある応募用紙とは関係なく、自分の応募用紙だけを考えたデザインになっているのです。
パッと見て、たくさん並べられたチラシの中から、自分がしっかりと目立つようなデザインにはなっていないのです。
つまり、このようなチラシやパンフレットのデザインは、手渡しをされるのか、新聞折込で手に取るのか、郵便受けにポスティングされているのか、パンフレット台に差し込まれて並べられているのか、それぞれによってデザインを工夫しないと、とても残念な結果になってしまうということなのです。
下の写真は、郵便局にあった、2種類のパンフレット台です。
それぞれのパンフレットは、目的もターゲットも違うのですが、「目立つ」「わかりやすい」という点では、かなりの差があることがわかりますよね。
私は学生の頃、グラフィックデザインの勉強をしていました。
その時、先生に「グラフィックデザインはわかりやすいことが大切であると言うことを忘れるなよ!」と教えられたことを思い出しました。
パンフレットやチラシのデザインを考えるときには、どの様な方法でお客様の手に届くのか?どんな場所でお客様の眼に付かせるのか?を考えてデザインしないといけないんだよな~
ふと、そんなことを考えさせられた一日でした。
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