「不幸な出会い」
若き日に政治の世界を志し、
代議士になり、
そして、挫折し、
自ら命を絶った青年が、
初めて選挙に出た時に残した、
次のような詩があります。
今朝、駅前の街頭で、
ビラを渡そうとした私の手を払いのけ、
目を交わすこともなく、
通り過ぎて行ったあなたへ。
私たちの出会いは、
不幸な出会いであったかもしれない。
けれど、
それでも、私は、
あなたと出会えて良かった。
出会えなかったよりも、
出会えて、良かった。
この詩を読むとき、我々は、
一つの真実に気がつきます。
いま、この地球上に生きる数十億の人々。
それらの人々の中で、
一瞬の人生において巡り会えるのは、
一握りに過ぎない。
そして、そのことに気がつくとき、
一つの思いが、心に浮かびます。
良き出会いだけが、
出会いではない。
本当は、
全ての出会いが、
大切な意味を持っている。
(※「自分であり続けるために」 田坂広志 著 より)
曇りの日の雲模様も又、とても芸術的で美しいものです♫
( ・・) ~ ☆彡
どの様な出会いであっても、私達はお互いが貴重な人生の経験をさせて頂いている事に違いありません。
むしろ「不幸な出会い」と思える様な中にこそ、実は人生の宝石が沢山埋もれているのかもしれませんね。
( ・・) ~ ☆彡☆彡☆彡
このコラムの執筆専門家
- 大園 エリカ
- (東京都 / クラシックバレエ教師・振付家)
- 舞踊家(クラシックバレエ) 元プロバレリーナ
natural & elegance
長年プリマとして国内外で活躍。現役引退後は後進の指導とバレエ作品の振付けに専念。バレエ衣裳や頭飾りを作り続けて得たセンスを生かし、自由な発想でのオリジナルデザインの洋服や小物等を作る事と読書が趣味。著書に「人生の奥行き」(文芸社) 2003年