- 沼田 順
- Office JUN 代表
- 兵庫県
- ファイナンシャルプランナー
対象:住宅資金・住宅ローン
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
- 伊藤 誠
- (ファイナンシャルプランナー)
銀行の中では数少ない、翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行ですが、11月は期間5年以上の固定金利が全て低下しました。
まず変動金利ですが、これは日銀が「量的・質的金融緩和」を継続していることや、日本の短期金融市場が安定しているため横ばいとなりました。変動金利の横ばいは、11月の他行の金利でも同様だと思います。
なお、ソニー銀行は返済額を5年間一定としその一定の金額の範囲内で、元本、利息の定期的な見直しを行う「5年ルール」や、5年後に返済額を見直す際に前 回返済額の125%を上限とする「125%ルール」の不採用により、適用利率が急激に上昇した局面においては返済額が大幅に増える可能性があります。
ソニー銀行や新生銀行の変動金利を選択する際は、上記の仕組みの適用がないことをよく理解しておくことが大切です。
一方の固定金利ですが、中心となる固定10年は前月比0.047%低下の1.030%、20年超の最長期間は前月比0.082%低下の1.822%となっています。(新規で自己資金が10%以上の場合)
ソニー銀行の資金調達時期にあたる、9月下旬から10月上旬にかけては、日本の長期金利が0.3%台後半を中心に推移したことが要因と考えられます。
今後の見通しですが、変動金利はしばらく据え置きとして、長期固定金利の指標となる長期金利は米の利上げ観測が遠のき、低位安定の展開となりそうです。
世界中が注目している米の利上げですが、2日に発表された9月の米雇用統計は非農業部門雇用者数が前月に比べ14万2千人の増加にとどまりました。これ は、市場予想の20万人を大幅に下回るとともに、雇用回復の目安とされる20万人を2ヶ月連続で下回りました。これを受けて市場では、年内の利上げは難し いのではないかという観測が広がり、世界の長期金利は再び低下しています。
また、日本では8月の全国消費者物価指数が2年4ヶ月ぶりのマイナスとなり、日銀が掲げている2%の物価上昇にほど遠い状態となっていることから、30日の金融政策決定会合で追加緩和が行われるのではないかと予測されています。
これらを受けて、日本の長期金利は0.3%前後まで低下しており、今後も追加緩和期待などで0.3%台前半で推移する見込みです。
この結果、11月の他行の長期固定金利は横ばいか多少低下する可能性が最も高いと考えています。
ソニー銀行、住宅ローン金利
沼田 順(1級FP技能士、宅地建物取引主任者、住宅ローンアドバイザー)
※このコラムの無断転載・引用はご遠慮願います
ブログメディア「BLOGOS」、「マネーの達人」
そこに参加させて頂いている、私のブログも是非ご訪問下さいませ。
このコラムの執筆専門家
- 沼田 順
- (兵庫県 / ファイナンシャルプランナー)
- Office JUN 代表
住宅金融公庫出身のFPが貴方のマイホームライフをサポート
素敵なマイホームを手に入れて最後まで幸せに暮らして欲しい。これが住宅金融公庫勤務時代に年間500件以上の住宅ローン相談業務を担当してきた私自身の願いです。その経験を基に貴方のマイホームライフをトータルにサポート致します。
「相談業務」のコラム
2023年4月のソニー銀行金利と今後の見通し(2023/03/16 07:03)
2023年3月のフラット35(2023/03/01 12:03)
2023年3月の住宅ローン金利と今後の見通し(2023/03/01 07:03)
2023年3月のソニー銀行金利と今後の見通し(2023/02/16 07:02)
2023年2月のフラット35(2023/02/01 12:02)
このコラムに類似したコラム
2023年4月のソニー銀行金利と今後の見通し 沼田 順 - ファイナンシャルプランナー(2023/03/16 07:00)
2023年3月のソニー銀行金利と今後の見通し 沼田 順 - ファイナンシャルプランナー(2023/02/16 07:00)
2023年1月のソニー銀行金利と今後の見通し 沼田 順 - ファイナンシャルプランナー(2022/12/16 07:00)
2022年12月のソニー銀行金利と今後の見通し 沼田 順 - ファイナンシャルプランナー(2022/11/16 07:00)
2022年11月のソニー銀行金利と今後の見通し 沼田 順 - ファイナンシャルプランナー(2022/10/15 07:00)