「いかがですか?お気に召しましたか?そちらのお箸は、黒檀を使っていますので、重厚感がありますね。こう言うお箸はお好きですか?」
なかなか絶妙なタイミングでのお声がけでした。
彼女は、私が、展示してある箸を持ってしばらくじっと見て、フット息をついたタイミングで声を掛けてくれたのです。
そんな絶妙のタイミングでお声がけをしてくれるスタッフがいるこの店は、アトレ吉祥寺の2階にあるお箸専門店「箸ギャラリー門」。
この日私は、長年使った箸をそろそろ引退させようと考え、その後がまを探しにふらっとこの店に立ち寄ったのでした。
しかし、さすがはお箸の専門店。
たくさんありすぎて、何が何だかわかりません。
まあ、でも、私には、一応「こんな感じの箸が良いな~」というイメージはありました。
それは、六角形の木の箸です。色目はちょっと濃いめ。少し重たい感じが良いかな。
そんなイメージがあるので、私は自分がこれからお世話になる相棒は、自分の眼で見つけたいと考えていたのです。
だから、あえてスタッフとは眼を合わせないようにしてただひたすらに、たくさん並んだ箸をじっくりと見て回っていました。
そして、10分ほど経ったとき・・・
見つけました。
私のイメージにピッタリの箸がいました。
私はその箸を持ち上げ、「うん、これだな・・・」と思ってフッと息を吐いた・・・・・その瞬間。
彼女は、冒頭に様にお声がけをしてくれたのです。
このタイミングが絶妙!
思わずドキッとしました。
物販店での販売員のお客様へのお声がけってタイミングはとてもデリケートなのです。
それは、客が私とて同じこと。
このタイミングが早すぎると、私と箸との出会いに横やりが入るような気がするのです。
でも、遅すぎると、また他の箸の方に目が行くかも知れません。
ピンと来た箸を持って、おそらく5秒・・・
彼女は、そのタイミングで、スッと入ってきてくれたのです。
アパレルでも、電気屋さんでも、「売れる販売員」はお声がけのタイミングが絶妙です。
早すぎることも無く、遅すぎもしません。
彼らは、私が、ただ、じっと商品を見ている時には、焦って声を掛けることはしません。
手に取ってからの5秒・・・そのタイミングで声を掛けてくるのです。
絶妙のタイミングで声を掛けられると、買おうかどうか迷っているときは、買うための理由をスタッフに求めてしまいます。
買うことの正当性を、つまり、買うために納得する理由をスタッフに質問してしまうのです。
しかし、このタイミングがずれてしまうと、「また今度でもイイか・・・」と言う気持ちになってしまいます。
このお箸専門店のスタッフは、私がお店に入ってから、じろじろといくつもの箸を見ている様子をじっと観察していたのでしょうね。そして、私の表情や様子から私が頭の中で何を考えているのかを、シミュレーションしていたのでしょう。
そして。最後の箸を手に取って、フットため息をついたときに・・・
「いまだ!!!」
と言う感じで声を掛けてくれたのでしょう。
お見事でした!
このお箸・・・6000円もしたんですが、お買い上げです。
しばらくは、ご飯のたびにニヤニヤしながらその感触を楽しむことでしょう。
ありがとうございました。
良いスタッフからイイお買い物が出来ました。
※箸ギャラリー門 の公式ホームページはこちら
http://www.hashi-gallery-mon.jp/
※「店舗力診断」「従業員満足」「ミッションPDCA」に関するご相談、従業員満足度調査、セミナー、研修、売上アップコンサルティングなどについては、弊社までメールかこのホームページの「お問い合わせ」「お気軽にご相談下さい」から、お問い合わせ下さい。ご連絡をお待ちしております。
いつもお読み頂きありがとうございます。
ブログランキングに参加しています。こちらのアイコンをクリックして応援よろしくお願いします!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
※クリックして人気ブログランキングへ
■松下雅憲の著書について詳しくお知りになりたい方はこちらの画像をクリック!
■松下雅憲への「コンサルティング依頼」「講演・セミナー・研修依頼」についてはの公式ホームページへどうぞ
■松下雅憲が紹介されたページはこちら