「こんにちは。そのボード気になりますか?」
ニコニコした笑顔で私に話しかけてきてくれたのは、その店のホールスタッフでした。
彼女は、私が、その店の前に立てかけてあったボードを興味深げにじっと見ていたのを見逃さずに、店内からサッと出てきて声を掛けてくれたのでした。
私が見ていたのは、冒頭の写真・・・「パク盛り。0円始めました。」と言うポスターです。
パクチーが大好きな私は、店の前を通ったときに、このポスターに釘付けになってしまったのです。
この店は、渋谷ヒカリエの7階レストランフロアにあるRice people,Nice people!と言う名前の、アジア・エスニック料理のお店です。
ヒカリエのレストランフロアをうろついたのは久しぶりだったので、こんな店があるのは知りませんでした。
実は、この店は、知る人ぞ知る「商業芸術」という会社が経営しています。ホームページを見ると、彼らが経営している37店舗のお店は、どこもコンセプトがしっかりしていて高いセンスのお店が多いようです。
この店も、エスニック料理のお店ですが、良くありがちなカジュアルなデザインではなく、ちょっと違った、何か高級な雰囲気を感じさせる素敵なお店です。
しかし、残念ながら、レストランフロアの中での場所が悪い・・・
ヒカリエのレストランフロアの中では、人通りの少ない奥まったところのかなり厳しい場所にあるのです。
※4番が
Rice people,Nice people!
そんな店が、レストランフロアを回遊するお客様を獲得するには、たまたま店頭まで来られたお客様に「お!この店、気になる!」と思わせることが必須なのです。それが出来ない店は、回遊客を獲得することが出来ずに苦戦をします。
しかし、このRice people,Nice people!には、その「お!この店、気になる!」が見事に実践されていました。
そのひとつが、「パクチー盛り。0円始めました。」のポスター。
そして、ふたつ目が、それを見ている「興味津々なお客様への効果的なお声がけ」です。
このふたつの作戦で、お客様を見事にゲットしているのです。
私に声を掛けてくれたホールスタッフは、「いらっしゃいませ、いかがでしょうか~」という言い方をする店が多い中で、「こんにちは~。そのボード気になりますか~」と言ってきたのです。
はい、むちゃくちゃ気になりました。
彼女は、興味を持った私を見逃さずに、その興味のポイントについて直接アプローチをしてきたのです。
これは、営業マンのトークとしては、かなり高度なスキルです。
だって、お客様が興味を示したポイントについて深掘りしていけば、どんどん引き込むことが出来ますからね。
せっかく、お客様があるポイントに興味を示しているのに、ただ「いらっしゃいませ~いかがでしょうか~」と言っているだけでは、そこからぐぐっと引き込むことは出来ません。むしろ、引かれてしまいます。
アパレルでも家電量販店でも、出来る販売員は、お客様が、何に興味を持っているのかをきちんと察した上で、アプローチを始めます。そこに自信が無いスタッフは、具体的なアプローチが出来ないまま、ただ闇雲に「どうぞ、ご覧下さいませ~」などと言っているだけです。
このRice people,Nice people!のスタッフは、そのポイントを突いたアプローチがドンピシャだったのです。
と言う訳で、見事に心をわしづかみにされてしまった私は、その後、そのお店で夕食をいただくことになりました。
もちろん、パクチー盛りは2回おかわりさせて頂きました。
ごちそうさまでした。
とても美味しかったです!
※Rice people,Nice people!の食べログサイトはこちら
http://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13140100/
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