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松下 雅憲
(店長育成・販売促進ナビゲーター)

閲覧数順 2016年12月03日更新

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良いことばかりではない「人前で褒めること」

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社員にやる気を出させるヒントになるエピソード集 現場の事例・私の体験

 最近は「褒めて育てる」ということがよく言われるので、それが苦手ではあっても、できるだけ部下を褒めようと心掛ける上司が増えてきたように思います。

 

 褒め方というのはなかなか難しいもので、「良い褒め方」に関する書籍や情報がたくさん出ていますが、そんな中の一つに、「褒めるときはできるだけ人前で」というものがありました。

 

 人間が持つ「承認欲求」を満たす事ができて動機づけにつながりやすく、それと同時に上司としての褒める基準や価値観を、部下に伝えることができるからだそうです。褒められなかった人の対抗心を刺激するという意味もあるのでしょう。

 

 ただ、私が現場でいろいろな人たちに接している中での実感として、人前で褒めることには、少し気遣いが必要なことが増えていると思います。どちらかといえば、人前で褒めない方が良いと思われる比率が多いのではないかと感じています。

 

 どういうことかというと、例えば一人を呼んで褒めれば、その人が上げた成果や行動を、“絶対評価”で認めていることになりますが、これを人前で行ったときには、その場にいる他の人との“相対評価”に変わってしまうということです。

 その人の行為そのものを褒めているというより、他人との比較による差、優劣を基に褒めていることになります。

 

 誰かを人前で褒めれば、褒められたその人を見ている周りの人が存在する訳ですが、人間というのは、そもそもが他人との差に敏感な生き物です。

 他人と比較され、相手が持ち上げられることで起こる感情というのは、私が思いつくだけでも「羨望」「対抗心」「劣等感」「ねたみ」「不公平感(ひいき)」「あきらめ」など、必ずしも前向きなものばかりではありません。

 ここに挙げた中であれば、「対抗心」以外は、どちらかと言えば前向きに何か行動しようという感情ではありません。

 

 そうなると、人前で褒めることが効果的な事柄というのは、ある条件に限られてきます。その条件は、“誰でも褒められる可能性”があって、“その基準が公平である”ということになるでしょう。

 こうやって考えると、褒めるときにはその対象者を個別に呼んで褒めた方が良いということが、圧倒的に多いように思われます。

 

 褒める大事さばかりが強調されるあまり、褒めることで天狗になったり調子に乗っているように見えてしまう場合もあります。「褒めることで本当に成長するのか」と疑問を持っている人もいるでしょう。ただ、その原因の中には、「褒め方」に関する問題も潜んでいるのではないかと思います。

 褒められる人がいる裏側で、プレッシャーを感じたり、傷ついたり、マイナス思考に陥ったりという人もいるかもしれません。

 

 他人と比較されることやライバル関係をエネルギーにして出世したような人ほど、他人との比較を公にしたがる傾向があります。

 でもこれは、必ずしも万人のモチベーションにはつながらないということを、十分に意識をしておく必要があると思います。

 

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