「温かい食べ物の店の看板が青色って、珍しいよな・・・不思議な店だな」
あるショッピングセンターでの私のつぶやきです。
このチェーン店は、鯛焼きを中心とした一坪店を、スーパーやショッピングセンターの中で全国展開しています。
鯛焼きはごく普通のオーソドックスなもので、味もごく普通に美味しいのです。
しかし、私は、いつもその店の看板にビックリさせられます。
鯛焼きという温かい食べ物を扱っている店なのに、その看板の色が青色なのです。
アイスクリームのブルーシールのように、冷たい食べ物でしたらまだわかります。(ブルーシールは名前とロゴに青色を使っていますが、看板や全体のイメージは白ですけどね)
でも、この鯛焼き屋さんは、看板全体が青色なのです。
私は、学生時代にデザインの勉強をしていました。そこで学んだ事の中に、「色とは、暖かさや冷たさをイメージさせることに非常に強い影響力があり、それが美味しさのイメージにも影響する」と教えられたのです。
特に飲食店などは、看板や店頭サンプル、メニューリフレット、ポスターなどに置いて、色が与えるイメージにかなり気をつかっています。マクドナルドを始め、多くのファーストフードが、赤と黄色を使うのは、それが温かさやカジュアルさをイメージするからなのです。
また、アイスクリームなどのように冷たい食べ物を扱うブランドでは、ロゴや看板の中に青色を使って、冷たさをイメージするように考えられています。先ほどのブルーシールもそうですし、サーティワンも同じです。
そんな中で、この鯛焼き屋チェーンは、青一色の看板に白抜きでブランド名が書かれています。
この看板から感じる私のイメージは、「冷たい鯛焼き」「脱サラ素人が思いつきで始めた店」「流行っていない店」です。そこには「温かくて美味しい店」というイメージはこれっぽっちも出てきません。
では、世間一般の常識に真っ向から対抗したこの看板。
なぜ、このような看板色にしたのでしょう?
私の勝手な解釈としては、これは、「わざとそうしている」のでは無いかと思うのです。
だって、少なくとも、私に強烈なインパクトを与えていますからね。
それだけでも、強い印象、強い記憶を残しているのですから、フックはかかる訳です。
きっと創業者が、かなりインパクトの強い方だったのでしょう。
きっと周りの反対を押し切ってこの色の看板にしたんでは無いかと・・・私は勝手に想像しています。
しかし・・・残念ながら、この看板からは良い印象は残らないので、結局、何度も買いに行くと言うことはしないのです。
鯛焼きは、オーソドックスな日本のおやつです。やはり、何度も食べたくなるのは、看板も店作りも味もオーソドックスな作りをしている所です。
奇抜さは、最初だけしか効果は無いのです。
この店の鯛焼き、美味しいだけにもったいないですよね~
・・・・
ところが、実は、このブランド。
4,5年前から経営体制が変わったこともあって、最近では、看板の色やデザインがどんどん変化しています。
時期はわかりませんが、青に変わって赤い看板が出現し、最近では、和風なイメージの看板が出てきました。
うん、やっぱり、食べ物がオーソドックスならば、目立つと言うことよりも「美味しさ」がイメージできる方が、安心できますよね。なんだかホッとしました。
このブランドが、これからも、もっともっと成長していくことに期待しています。
だって、温かいのに反対色の青色看板で大繁盛してしまったら、「色彩」を教えている先生達困りますものね~
※「店舗力診断」「従業員満足」「ミッションPDCA」に関するご相談、従業員満足度調査、セミナー、研修、売上アップコンサルティングなどについては、弊社までメールかこのホームページの「お問い合わせ」「お気軽にご相談下さい」から、お問い合わせ下さい。ご連絡をお待ちしております。
いつもお読み頂きありがとうございます。
ブログランキングに参加しています。こちらのアイコンをクリックして応援よろしくお願いします!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
※クリックして人気ブログランキングへ
■松下雅憲の著書について詳しくお知りになりたい方はこちらの画像をクリック!
■松下雅憲への「コンサルティング依頼」「講演・セミナー・研修依頼」についてはの公式ホームページへどうぞ
■松下雅憲が紹介されたページはこちら